ビアホール“解体もらい事故” 賠償に時間でトラブル長期化 建物老朽化で工事急増
■賠償に時間 トラブル長期化
渡邊さん 「(事故から)4カ月経って、一切売り上げがない状況。借金をして固定費を払っている状況。工事の保険金がもうちょっとスムーズにおりると思っていたので、こんなに4カ月経っても何も決まっていない状況に不安は隠せない」 ビアホールの損害は解体業者側が入っていた保険で補償される予定ですが、一時金として入ってきたのは工事費の1割程度のみです。 従業員の人件費や店を維持する固定費も保険で賄われるはずですが、いつ、いくら支払われるのかいまだ決まらず、店側が立て替えている状態です。 そのため、クラウドファンディングを実施し、500万円の寄付が集まりました。 渡邊さん 「こうやって支援してくださって『がんばってね』ってメッセージを頂いているので、それを頼りにというか。不安はたくさんありますけど、再開を楽しみにしています」
■トラブルを防ぐ方法は?
近年、高度経済成長期につくられた建築物が老朽化し、解体工事の需要が増加。現場での事故も度々、起きています。 福島県会津若松市では足場が倒れて、向かいの建物に直撃。100年以上の歴史がある文化財のため、調査に時間がかかり、今も完全には修復できていません。 解体事故の賠償を巡っては、補償対象が多岐にわたるため支払いに時間がかかるケースがあるといいます。 「解体の窓口」 田中佑弥執行役員 「単純に壊してしまっただけ、傷つけてしまっただけであれば割と単純なものですが、休業損害の場合は、専門の業者に見積もりをしないといけなかったり、登場人数が増えてしまう場合は、それぞれの観点からの資料提出が求められる。(賠償金の)算出に時間がかかってしまうケースはある」 トラブルを防ぐ方法はあるのでしょうか。 田中執行役員 「(解体)工事をしますというお知らせは必ず来ると思う。その業者は許可を持っているのか、市など(行政の)ホームページや国交省のホームページで確認できる。どんな保険に入っていて、どんな補償を受けられるのか、説明を求めるということは防衛手段としてあり得るのではないか」 (「グッド!モーニング」2025年1月9日放送分より)
テレビ朝日