「記事差し止め 特高」 太平洋戦争の直前、検閲の実態を示す日誌が京都新聞社に眠っていた
日誌は11月14日まで。その24日後、日本は米英に宣戦布告し、太平洋戦争に突入する。京都新聞は、勇ましい戦果や戦意高揚、そして事実を歪曲(わいきょく)した「大本営発表」を報道し、戦争遂行に加担していった。
■戦争中の紙面を再編集「京都戦時新聞」
京都新聞社は、太平洋戦争開戦83年にあたる8日から、戦時中に発行された紙面を現代風に再編集する「京都戦時新聞」を発行する。戦時中の地方紙に、何がどう掲載されていたのか。来夏に迎える戦後80年を前に、当時の世相と、ペンが残した記録をたどる。