ド軍が手に入れた“大谷ブランド”「日本は裕福な国」 1015億円払っても…必然だった大儲け
ドジャースは「市場を手に入れた」
日本での“大谷翔平効果”は計り知れない。ドジャースの日本市場の扱いについて、米スポーツ局「ESPN」のホルヘ・カスティーヨ記者がポッドキャスト番組で解説した。日本では野球は大人気スポーツで、大谷翔平投手の人気は絶大。「ドジャースは(ビジネスの)解決策を見つけたんです」などと指摘している。 【動画】大谷翔平が2500万円の車に“大はしゃぎ” 「うおー!」「いー!」声も裏返る大絶叫 「Baseball Tonight with Buster Olney」で司会者のバスター・オルニー氏と対談したカスティーヨ氏。ドジャースの補強関連の話題となり、今オフにブレイク・スネル投手を獲得したことで、トップクラスの選手をズラリと揃えることにファンから「ずるい」と声が挙がっている。これに対して、まずオルニー氏が主張を始めた。「野球が1900年に始まった時からずっとそうなのだ。30チームの関係性は米国の連邦制度と同じようなものだ。全てのチームが自身の利益のために動きますから」。 それを聞いて持論を展開したのがカスティーヨ記者だった。「ドジャースは賢明だと思います。市場を認識しているからです。日本は裕福な国ですし、野球をかなり大切にしている」と、日本市場にも注目した。 ドジャースは昨オフに大谷と山本由伸投手を獲得。エンゼルス時代には大谷が所属していることでチーム全体が日本で大きな注目を集めた。カスティーヨ記者は「ショウヘイ・オオタニは一番のスターで、あちらでは彼はテイラー・スウィフトとレブロン・ジェームズをかけあわせたような存在。彼は超大スター。彼を獲得したことで、とてもドジャースを大切にする市場を手に入れた。彼ら(日本のファン)は試合を観ている」と指摘した。 日本人効果で、ドジャースは多くの日本企業と広告契約などを締結。7億ドル(約1050億円)の契約を誰も「高すぎる」とは言わなくなった。「彼ら(ドジャース)は解決策を見つけたんです。でかした、と言いたいですよ。そうあるべきなんです。競争なんですから。既存の枠にとらわれない考え方をすること。彼らはそうすることで山ほど儲けて、ワールドシリーズを制覇して、多分来年も優勝候補です。他の全チームはすべて遅れを取っている」。 関西大学の宮本勝浩名誉教授は10月に大谷が生み出した経済効果は約1168億1181万円になると試算。“大谷ブランド”はグラウンド内外でドジャースに多くの利益をもたらした。
Full-Count編集部