観光客には大人気だけど…地元民には知られていない“地元”グルメ 学校給食の特別メニューで提供へ 初めて食べる小学生はおいしさに感動! 岐阜・下呂市
観光客には大人気なのに、地元民は食べたことがないという人も多い、下呂温泉街で話題の「下呂プリン」。地元の人にも知ってもらおうと、学校給食で提供することになったのですが、そのウラでは意外な苦労があったようです。
地元民が知らない地元の人気スイーツを給食の特別メニューに!
10月4日、岐阜県下呂市の金山小学校で、給食の時間に特別な一品が登場しました。 給食に登場したのは、下呂温泉街で話題のスイーツ「下呂プリン」です。2019年のオープン以来、連日行列ができるほどの人気ぶり。今では社会科の資料集に載るほど、地元の名物としてすっかり定着しています。
地元の子どもたちにとっては、さぞかしお馴染みのデザートなのかと思いきや、「これが下呂プリンかぁ」「これがかの有名な」と、まるで初めて食べるかのような反応が…。実は、下呂プリンには、ある悩みがあったのです。 下呂プリン 戸谷陽香オーナー: 「当店のお客さまは99%が観光客のお客さまなので、地元の方にはまだ食べていただいていない方が多いと思います」
そんな時、下呂市から地元食材を使用した「ふるさと給食」に下呂プリンを出さないかという話が舞い込みました。二つ返事で引き受けたいところだったのですが、ネックになったのが給食の予算です。 本来、給食サイズの下呂プリンの値段は1個300円以上。限られた給食予算に対し、市が特別に上乗せしたものの、それでもプリン代はまかなえませんでした。 そこで戸谷オーナーは、1個100円という破格の値段での協力を決断。まさに赤字覚悟で約2500個のプリンを提供することにしたのです。 さらに、学校給食はデザートの栄養価も決まっているため、プリンのサイズを小ぶりに。容器もガラスからプラスチックに変更しました。
下呂プリン 戸谷陽香オーナー: 「とても大変だったんですが、市内のお子さんたちの笑顔を想像しながら協力してやってこられた。(子どもたちが)みんな喜んでくれるといいなって思います」 さまざまな苦労を経て給食で提供されることになった下呂プリン。子どもたちの反応はどうでしょうか。