【NBA】Gリーグ選抜でプレーした富永啓生、14得点でNBA入りに猛アピール「プロセスをまだ学んでいる最中」
3ポイントシュートは3本成功「シュートは大好き」
現地9月4日に行われたGリーグのフォール・インビテーショナルに、Gリーグの選抜チームであるGリーグ・ユナイテッドの一員として富永啓生が参加した。セルビアのメガ・バスケットとの試合に出場した富永は、得意の3ポイントシュート3本成功を含む14得点を記録。選抜チームではあっても『プロデビュー戦』で鮮烈なインパクトを残した。 第2クォーターから出場した富永が最初の得点までに要した時間は1分半だった。ゴール下からトップ・オブ・ザ・キーまで素早く移動しつつ、相手ディフェンスに迷いが生じた一瞬の隙を突いて3ポイントシュートを決めた。その1分後にも速攻からチャンスを得るとミドルレンジからのプルアップを沈める。さらには速攻でリムアタックし、追いかけた最後のディフェンスがブロックを狙うのを察知して、リバースレイアップを決めてもいる。 残念だったのはアシストを記録できなかったこと。自陣からタイミングもコースも完璧なアリウープのパスを出したが味方が決めきれず、ハイライトとなるシーンを作り損ねた。それでも得点だけでなくチャンスメークにも意欲的な姿勢は打ち出している。 この試合に先立って、富永は『NBC Sports Bay Area』の取材に応じて「シュートは大好きなんです」と語っている。「3ポイントシュートを打つだけでなく、どうやってスペースを作り、オープンになるか。そのプロセスをまだ学んでいる最中ですが、そうすることで僕は良い選手になっていけます」 サイズがない分ディフェンスで苦労する場面はあるにせよ、3ポイントシュートは味方のお膳立てをただ待つのではなく、自らの動きでチャンスを作り出す能力があることを示した。サンプル数は少ないものの、速攻のチャンスをリバースレイアップで決めてゴール下でも得点できることを示した。3ポイントシュートはネブラスカ大で、インサイドでも得点できることは特に東京オリンピックでの3×3日本代表で実証済みだが、それをGリーグのコートで見せられたことは非常に良いアピールとなる。 現地6日(日本時間の7日11時)にもメガ・バスケットとの対戦が控えている。すべてのチャンスを生かし、NBA入りへの可能性を広げたいところだ。