【新NISAシミュレーション】「つみたて投資枠」で積立投資「月3万円×年率3%×30年間」で将来いくらになる?
11月22日に総務省が公表した「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分」によると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で2.3%の上昇となっています。 ◆【シミュレーション】新NISA「つみたて投資枠」で積立投資「月3万円×年率3%×30年間」でいくらになる? 最近は、当たり前となってきた物価の上昇ですが、今後も物価上昇が続いたら老後の生活はどうしようと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 元金融機関職員の筆者も、老後の生活に対する不安や悩みを吐露するお客様の相談をたくさん受けてきました。 なかでも、老後に受け取れる年金は現役時代に受け取っていた給料と比べて少なくなるため、「年金以外に頼れる老後資金を作りたい」と老後資金づくりについて相談される方は非常に多かったです。 当時から今現在もそうですが、老後資金づくりの方法として相談されるお客様の中でも関心が高かったのはNISAです。 NISAは、投資から得られる利益や分配金に対して税金がかからず、税メリットを受けながら将来に向けて投資ができると非常に有効な老後資金づくりの手段です。 また、2024年からはNISA制度が新しく生まれ変わっています。 今回は、新NISAの改良ポイントと新NISAのつみたて投資枠を活用して投資した場合のシミュレーションについて解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
新NISAの魅力とは?
2024年1月からスタートした新しいNISA制度は、旧NISA制度から大幅にバージョンアップされ、より魅力的な制度となっています。 旧NISA制度の基本をおさらいしつつ、新NISA制度の注目すべき点を詳しく見ていきましょう。 ●旧NISA制度の概要 まずは、旧NISA制度をおさらいしておきましょう。 旧NISA制度は、「一般NISA」と「つみたてNISA」にわかれています。 旧NISA「一般NISA」 ・年間非課税枠は120万円です。 ・この枠内で投資した金額に対して、5年間は非課税で運用することができます。 ・投資可能な商品は上場株式や投資信託などが含まれます。 旧NISA「つみたてNISA」 ・年間非課税枠は40万円で、非課税保有期間は20年間です。 ・投資可能な商品は主に投資信託やETF(上場投資信託)です。 ・長期的な資産形成を目的とした制度です。 ●新しいNISA制度の概要 次に、2024年1月からバージョンアップした新NISA制度について見ていきましょう。 新NISA制度では「成長投資枠」と「つみたて投資枠」に分かれ、これらを併用することが可能です。 新NISA「成長投資枠」 ・年間投資上限額は240万円です。 ・この枠内で投資した金額に対して、非課税で無期限に保有することができます。 ・投資対象商品は上場株式や投資信託などが含まれます。 新NISA「つみたて投資枠」 ・年間投資上限額は120万円です。 ・こちらも非課税保有期間は無期限です。 ・投資対象商品は投資信託やETFです。 ※新NISAの非課税保有限度額(総枠) ・総額は1800万円で、そのうち成長投資枠は1200万円です。 ・この枠は再利用が可能です。 ●【旧→新NISA】4つの変更点とは? 新NISA制度の魅力を高めることになった変更点は、以下の4つです。 ・「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が併用可能になる 旧NISAでは「一括投資」か「積立投資」のいずれか一つを選択する必要がありましたが、新NISAでは併用可能となり、限度額の範囲内で効率良く資産運用を行えます。 ・年間投資上限額が増える 年間投資上限額が一括投資で2倍、積立投資で3倍に増加しました。 ・非課税保有限度額(総枠)が新設される 特に積立投資は、旧NISA制度では毎月3万円程度の積立が上限ですが、新NISAでは年間120万円=毎月10万円の積立投資が可能になりました。 ・非課税保有期間が無期限になる 旧NISAでは非課税保有期間に期限がありましたが、新NISAでは無期限化となり、より長期投資に適した運用が可能となります。