静岡・鈴木知事が県議会で2025年度当初予算編成の方針示す 就任後初
静岡県の鈴木知事は5日、就任後初となる2025年度の当初予算編成の方針を示しました。 ●鈴木康友知事: 「人口減少をはじめとした社会経済の構造的な変化で、激甚化する災害への備えなど県政の喫緊の課題に対しては迅速かつ的確に対応する必要がある」 5日の県議会で、鈴木知事は来年度の当初予算編成について、「幸福度日本一の静岡県の実現」と「将来を見据えた健全な行財政運営の実現」の2つの基本方針を元に予算を配分する考えを示しました。具体的には人口減少対策や産業を牽引するための企業立地の推進、防災対策などに重点を置くとしました。 一方で、620億円の財源不足が見込まれていることから、財政健全化にも意欲を示しました。 ●鈴木知事: 「税金は1円たりとも無駄にしないという考えのもと、徹底した歳出のスリム化と歳入確保に取り組み、持続可能で健全な財政基盤を構築していく」 また、県議会最大会派の自民改革会議は2日、知事に対し、県庁の組織再編を求める提言書を提出。 再編の考えを問われた鈴木知事は、「部局横断的なテーマに的確に対応する企画部の役割がこれまで以上に重要になる」と述べました。 ●鈴木知事: 「リニア中央新幹線、遠州灘海浜公園野球場などの各課題の解決には全庁一丸となって取り組む体制が必要。職員の能力を最大限に活用し、柔軟かつ迅速に県政を推進することができる組織体制を構築していく」