ずとまよMV手がけるアニメーター・はなぶし個展レポート 観るものを興奮させる“線”とキャラづくりの上手さを体感
はなぶし、シーズン1終了のお知らせ……。 悲報かのようなはじまりだけど安心してほしい。はなぶしさんの冒険はこれからだ! 【写真】まるで工事現場! はなぶし個展会場の様子を見る(全35点) アニメーター/イラストレーター・はなぶしさんの個展「ブレインマシーン04」が、12月14日(土)~12月25日(水)まで、東京都港区のライトボックススタジオ青山で開催されている。 はなぶしさんの過去4年間の活動を一つのシーズンと定め、文字通り“シーズン1終了”を記念して開催中の展覧会は、本人が事前に「制作にかかわる資料を明け透けに展示します」と語った通りの大盤振る舞い。 ずっと真夜中でいいのに。の楽曲「お勉強しといてよ」「暗く黒く」「嘘じゃない」のMVに関する資料が、訪れた人が不安になるんじゃないかってくらい大量に展示。 インディーアニメのムーヴメントの追い風も受け、いまやシーンを代表するクリエイターのひとりとなったはなぶしさんが、過去はすべてオープンにして次なるステップへ──展示物からはそんな凄み? 意気込み?はもちろん、アニメーターとしての矜持が放たれていた。
ピギーワン、ずとまよMV……4年間のはなぶし全部入り
実力は東映アニメーション所属時代から折り紙つき。当時は“渡邊巧大”名義で多くのテレビシリーズを担当していた。 名前は知らずとも、作画ファンの間でたびたび言及される『Go!プリンセスプリキュア』『HUGっと!プリキュア』の躍動感満載のシーンを描いた人、と言えば「あの作画のことかぁぁぁぁぁ!」と気がつく人も多いかもしれない。 はなぶしさんは現在、オリジナルキャラクター「ピギーワン」の展開に加え、MVや広告などのクライアントワークも手がける。最近では、アニメーター・こむぎこ2000さんらとstudio ALBLE(スタジオオーブル)を立ち上げたことも記憶に新しい。 個展「ブレインマシーン04」では、過去4年間の代表作ともいえるずとまよのMV関連資料をはじめ、「ピギーワン」誕生の舞台裏やhako 生活さんと開発中のゲーム『ピギーワン SUPER SPARK』の最新版試遊を用意。 直近の楽曲「嘘じゃない」のMVに関しては、700点を超える生のレイアウト原画(複製じゃありません!)を可能な限り展示しており、アニメーター・はなぶしの筆致を全身で浴びることができる。