遺産整理で預かった書類悪用、保険の解約返戻金290万円だまし取った疑い…社団法人の代表理事逮捕
遺産整理で預かった書類を悪用し、他人の生命保険の解約返戻金をだまし取ったとして、警視庁高尾署は12日、一般社団法人代表理事の男(67)(東京都八王子市)を詐欺と偽造有印私文書行使容疑で逮捕したと発表した。逮捕は11日。
発表によると、男は2019年12月、17年に死亡した都内の60歳代男性になりすまして生命保険を解約し、保険会社から自身が管理する男性名義の口座に返戻金約290万円を送金させ、詐取した疑い。事件後、ほぼ全額を引き出していたという。調べに「遺族に頼まれた」などと容疑を否認している。
男性の弟は男の遺産相続セミナーに参加した後、男性名義の印鑑や保険証書、通帳などを預けていたという。昨年9月、「保険金が支払われない」と同署に相談していた。