「暴力団の脅威引き続き大きい」 暴力追放県民・市民大会、決意新たに
県民の暴力団排除の機運を高めようと、和歌山県や県警、県暴力追放県民センターなどが主催する「第33回暴力追放県民・市民大会」が31日、和歌山市七番丁の和歌山城ホールで開かれた。 岸本周平知事は「安全安心な社会を実現するために県民と一体となって暴力団排除に向けて機運を高めていくことが肝要になる」とあいさつ。県警の野本靖之本部長は「暴力団の脅威は引き続き大きい状況にあり予断を許さない。警察としても暴力団排除活動を推進していく」と話した。 大会では、暴力の追放運動に取り組む個人に対する表彰や企業に対する顕彰、暴力追放を呼びかける啓発ポスターの表彰も実施。また、暴力団に対して「利用しない」「恐れない」「金を出さない」「交際しない」という「暴力団追放3ない運動プラス1」を盛り込んだ宣言を行った。 特別講演として、元福岡県警地域部長で、長年にわたり特定危険指定暴力団工藤会の取り締まりを行ってきた藪正孝さんが登壇。工藤会の活動に対して、福岡県警や行政、地域の住民らがどのように対峙してきたかを紹介し、暴力団関係で問題があった場合には一人で悩まずに警察や同センターに早期に相談してほしいと呼びかけた。