【全日本大学駅伝】2位の駒大は5連覇逃すもエースの不在をプラスに 藤田監督「圭汰が加わったら」
全日本大学駅伝(3日、愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前、8区間106・8キロ)で2位だった駒大の藤田敦史監督は、エースの不在をプラスに捉えている。 今大会は出雲駅伝に続き、佐藤圭汰(3年)がケガのため欠場。2区の桑田駿介(1年)が苦戦を強いられるも、3区の伊藤蒼唯(3年)が区間2位の力走で8人抜きを果たすと、最終8区では2位青学大と2分37秒差でタスキを受けた山川拓馬(3年)が区間賞の走りで、青学大を逆転して2位に食い込んだ。指揮官は「強い相手に対して2分をひっくり返すのは渡辺康幸さんと同等くらいのインパクトがある」と目を丸くした。 昨季は佐藤の走りでリズムをつかみ、レースを優位に進めてきた。しかし、出雲駅伝、全日本大学駅伝は絶対存在を欠いた状態で臨むにあたり「どうするんだという話の中で圭汰なしでも戦おうという気持ちが部員の中から出てきた」とチーム一人ひとりの意識が向上。佐藤の状態は「ある程度走れるようになっている」ことから「うまく走ることができなかった選手もいる中でも2位まで持って来られた。これに圭汰が加わったらもっと高いレベルのレースができる」と全体の底上げに手応えをつかんだ。 王者奪還を狙う箱根駅伝までは約2か月。「他大学をけん制するには十分なインパクトを与えることはできた。箱根に向けては見通しが少し明るくなった」。箱根路では正月の主役に名乗り出る。
東スポWEB