Moto3カタール決勝|ホンダの古里太陽、優勝争い演じ3位を獲得! 優勝はダビド・アロンソ
MotoGP開幕戦カタールGPのMoto3クラス決勝レースが行なわれた。2024年シーズン最初のウィナーとなったのは、ダビド・アロンソ(CFMOTO Aspar Team)だった。 【リザルト】Moto3カタールGP決勝レース結果 Moto3クラスは2024年シーズンからタイヤサプライヤーが変更。昨年までのダンロップに代わり、各車がピレリタイヤを履いた。ピレリタイヤでの初予選はコースレコードタイム更新が連発されるなど、新時代を感じさせた。 予選でポールポジションを獲得したのはダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)。参戦する3名の日本人ライダーは、山中琉聖(MT Helmets MSI)が15番手、古里太陽(Honda Team Asia)が18番手、鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)が19番手と、中団~下位グリッドからのスタートとなった。 Moto3クラスはまだ周囲が明るい現地時間17時に全16周でスタート。ターン1をオルガドが先頭で駆け抜け、後続もクリーンなスタートを切った。 トップ争いはオルガドに対してホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)がチャージしていき、何度かオーバーテイクを仕掛けようとした。しかしその後、3周目にルエダはターン1への進入でバランスを崩し、2番手を争っていたイヴァン・オルトラ(MT Helmets MSI)と接触。その結果ルエダはクラッシュしてリタイア、オルトラはなんとか復帰したものの最後尾へとポジションを落としてしまった。 レースはその後しばらく、オルガドが先頭で多数のライダーを引き連れて走行する状況が続いた。そして6周目までに日本人ライダーもポジションを上げ、古里が5番手、鈴木が9番手、山中が10番手と揃ってトップ集団に食らいついた。 古里は8周目にホームストレートでのスリップストリームを活かして2番手に浮上。オルガドに仕掛ける場面もありつつ、表彰台圏内でチャンスを伺いつつラップを消化した。 11周目にも古里は再びトップへ浮上しようというアクションを見せたが、オルガドもここはブロック。その直後、古里はブレーキングミスをきっかけにポジションを4番手に下げなくてはならなかった。 残り3周、古里が再び攻めの姿勢で前を狙い、ターン1で一度に2台をオーバーテイク。2番手を取り戻した。 古里を含めてトップ争いは動きが激しくなりつつも、オルガドはラストラップまで先頭を堅守。オルガドは狙い所であるホームストレートからターン1でもライバルを抑え込んだ。 しかし最終コーナーでついにダビド・アロンソがオルガドをオーバーテイクし、トップチェッカー。開幕戦優勝を0.041秒の僅差で勝ち取った。2位は最後の最後で敗れたオルガド、そして3位には中盤から表彰台争いを展開し、力強いレースを見せた古里が入った。 なおカタールGPにはHRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長も現地入り。古里は渡辺社長から直接祝福を受けた。 古里以外の日本人ライダーは、山中もトップ集団に食らいついていたが、残り2周で転倒しリタイア。鈴木はトップ集団の直後となる7位でのフィニッシュだった。
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