デビュー2連勝中のカワキタマナレア、荒れた馬場でも軽快な脚さばき見せる【ファンタジーS追い切り】
◇30日 「第29回ファンタジーS」(G3・11月2日・京都・芝1400メートル)追い切り 厩舎ゆかりの血統でタイトル奪取だ。新馬戦、シンガポールTC賞とデビュー2連勝中のカワキタマナレアは、栗東坂路を単走で4F54秒5―39秒2―12秒1をマーク。荒れた馬場も苦にせず、軽快な脚さばきで加速ラップを刻み、一気に駆け上がった。 杉山佳師は「最後も無理はしていませんが、良い動きでしたね」と評価。前走が416キロと小柄だが「ふっくらさせて戻したことで中間も順調に追い切りを消化できました。1週前に乗った(鮫島)克駿の感触も良かったですからね」と上々の仕上がりに胸を張る。 半兄カワキタレブリーは22年NHKマイルCを18番人気で3着に激走。当時、開業2年目だった厩舎の名を広く知らしめた。「テンションにメリハリがある部分だったり、いい末脚があるところだったり、レブリーに似ているところは多いですね」と師はかつての看板馬に面影を重ねる。 今回は1ハロンの距離延長に加え、週末も雨予報と決して楽な条件ではない。それでも師は「逃げて勝ってきた馬ではないので1F延長は問題ないと思っています。少し時計がかかるぐらいの馬場なら歓迎ですし、年末や来年の春が楽しみになるレースに期待したいです」。連勝中の勢いのまま、兄が届かなかったタイトルをつかみ取る。
中日スポーツ