「目先の結果を求めず、攻撃的に」のはずが…疑問符が付く浦和の3年計画
札幌が59%ボールを支配し、636本のパスをつないだのに対し…
浦和はリカルド・ロドリゲス体制下でスタイル確立を目指すはずが、0-0で引き分けた札幌戦は腰の引けた戦いぶりだった。(C)SOCCER DIGEST
コロナ禍でスタジアムからブーイングも歌声も消えた。逆にブーイングの慣例とともに、ささやかな拍手が混じっていることも判明した。3月17日夜、埼玉スタジアムでは、今では敵将となった札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督の名前がアナウンスされると、たぶんこれまでかき消されてきた拍手だけが小さく広がった。 スコアレスの試合を終え、両監督の見解は微妙に異なった。ミシャの愛称で知られる札幌の指揮官は、こう振り返っている。 「ずっと良い試合ができている。勝利に近かったのは我々で、圧勝しなければいけない試合だった。でもサッカーの世界では、こういう展開から少ないチャンスを決められて敗れることがよくある。杉本健勇のシュートが入らなかったことを幸運だと思うべきなのかもしれない」 表面的には浦和のリカルド・ロドリゲス監督の見方も似ていた。 「お互いどちらが勝ってもおかしくなかった。札幌
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