兵庫・斎藤元彦知事が対話路線強調「これから生まれ変わる」百条委証人尋問は日程調整の見通し
兵庫県知事選で再選された斎藤元彦氏(47)が19日、兵庫県庁に初登庁した。 午前10時過ぎ、玄関前で職員や支援者ら約70人に拍手で迎えられ、「お帰り」の声が飛んだ。就任式では職員を前に「自分自身もこれから生まれ変わる。謙虚な気持ちを持ってやっていきたい。もう1度、1つのチームとして頑張っていきましょう」と対話路線を強調した。 斎藤氏は9月の県議会でパワハラなど疑惑告発文書問題を巡り兵庫県議会で全会一致の不信任決議を受けて自動失職したが、SNSを駆使して支持を広げ、再選を果たした。ネット上では誹謗(ひぼう)中傷もあった。「かなり厳しい県職員の皆さんへの指摘もあったということだが、まじめに一生懸命、県民のためにやっているということを、多くの皆さんにもご理解いただきたい」とフォローした。 県議会では調査特別委員会(百条委員会)による疑惑の検証が続いており、25日に斎藤氏を証人尋問する予定だったが、当日は、政府主催の全国知事会議が東京であり、斎藤氏は「出席が難しい状況になっている」と説明。今後日程調整が進む見通しで、県民の信任を得た後の証言内容が注目される。【松浦隆司】