“日本製トランシーバー”か レバノンでまた爆発 メーカー「偽物の可能性」
2日連続で狙われた「ヒズボラ」戦闘員らが使用する通信機器。ロイター通信によると、ヒズボラはポケベルとほぼ同じ時期にトランシーバーも購入していたといいます。 関与が指摘されるのは“世界最強”とも言われるイスラエルの情報機関モサド。どのように、敵対勢力の内部の動きをつかむことができたのか。専門家は… 日本大学危機管理学部 小谷賢教授 「モサド自体は職員の数を公表してない、一説によると大体6000~7000人。普段は大使館の要員として派遣されている人もいれば、民間企業、ジャーナリストとか、多国籍企業の社員とかですね。NGOのメンバーという可能性もありますけど、いろんな身分に偽装して海外で活動していると考えられます。世界中にいる協力者の数を合わせると万単位になる。モサドとヒズボラという点で、モサドの方が段違いに上手」 こうした中で起きた一斉爆発。爆弾はどこで仕掛けられたのか。 日本大学危機管理学部 小谷賢教授 「モサドは情報収集によって、どの会社・メーカー・機器がヒズボラに納入されるか情報をつかんでいるわけですね。その情報をつかんだ時点でモサドの今回の作戦が動き出したのだと。今回、日本製のトランシーバーに仕込まれていたということで、おそらくは流通段階で爆薬が仕込まれた可能性が高くなった。おそらくレバノンの仲介業者、もしくは問屋のようなところに卸された時点で、おそらくモサドの息のかかった業者がそれを取り扱ったために中に爆薬を仕込むことができたと考えております」 一方のヒズボラは18日、イスラエル北部に攻撃。さらなる戦闘の激化が懸念されます。