DAIGO姉、漫画家・影木栄貴。50歳の結婚は、出産・育児のない自由な生活が魅力だが、親の介護、お互いの健康が問題。それでも、結婚したことが一番の家族孝行に
◆結婚してよかった 昨今、生涯未婚を通す人は年々増加しています。「一人でいるほうが好き」「結婚に魅力を感じない」「仕事が忙しい」「収入が足りない」などなど、結婚を選択しない(もしくは選択できない)理由はさまざまあると思います。 私もつい数年前までは、結婚を諦めていた一人です。でも今、婚活を頑張ってよかったと心から思っているので、少しでも多くの《結婚したい人》には結婚してもらいたいし、結婚を考えていない人にも興味を持ってもらいたい。 将来は同性の友達と一緒に暮らすから大丈夫、と思っているそこのアナタ!その友達は、結婚相手を探すのと同じぐらい難しいです。ルームシェアした経験から言わせてもらえば、むしろ友達と暮らすほうが難しいかもしれない。 いきなり結婚相手や彼氏を見つけていなくなる可能性もあります。どちらかが病気になったとき、家賃を払えなくなったとき、年老いたとき、お互いの人生を背負うのに、友達という絆は思いのほか脆いものです。不動産屋さんがルームシェアを嫌がるのは、ちゃんと理由があるわけです。 それなら、将来結婚する相手を探してみるのもいいんじゃないでしょうか。ちなみに、同性でも恋人同士なら話は変わってきます。むしろ早く法的にも結婚できるようになるといいですよね。
結婚のよさは、前にも少し書きましたが、やはり二馬力になることです。すべてを二人で分かち合える。夫の世話になってばかりの私ですが、「私がいるからもう無茶な働き方はやめなよ」って言える。 そしてもう一つ、家族が増えることです。ご両親がいなくなったら一人ぼっちになるはずだった夫に、たくさんの家族を増やしてあげられたことは、私の最大の夫孝行だと思っています。 たとえ将来、この結婚がダメになったとしても、私は一回でも結婚できてよかったと思ってます。ウエディングドレスも着られたし、指輪ももらった。『ゼクシィ』も買えたし、新婚旅行も行けた。夢もいっぱい叶っています。 人間は、経験することで価値観が変わります。だから、いろいろな経験をしといて損はないと思うんです。離婚したとしても経験だし、結婚できていなかったとしても、婚活の経験は無駄じゃなかったと思います。 私は漫画家だから余計にそう思うのかもしれません。結婚したからこそ《サレ妻》《スピード婚》など「妻」「婚」のつく漫画を読むのが楽しくなりました。それまではあまり読まなかったジャンルなのに、いきなり興味を持つようになったのは、登場人物の気持ちがわかるようになったからですかね? 誰でも、経験が増えると人生は豊かになります。どんな形だっていい。ちょっとでも興味があるならぜひ、婚活や結婚にトライしてみてください。 とりあえず、私は結婚してよかったよ(今のところ)! ※本稿は、『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
影木栄貴
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