阪神・才木 侍ジャパンの同僚・高橋宏斗ビビらせた!「勢い、伸び、球威、球速。やばいっす」
11月の国際大会「ラグザスPresents第3回プレミア12」に出場する侍ジャパンは30日、宮崎市で強化合宿の2日目を行った。阪神・才木は、中日の高橋宏とコンビを組んでキャッチボール。相手役を務めた竜の若きエースを大いに驚かせた。 「勢い、伸び、球威、球速。やばいっす。(山本、今永と)また違う(軌道)。ドーンと来る」 今季、セ・リーグで防御率1位を獲得した右腕は、何度も目を丸くした。オフシーズンはドジャース・山本と自主トレを行ったり、昨春のWBCではカブス・今永ら超一線級の選手とのキャッチボールを経験。それだけに言葉には説得力がある。 才木が投じる直球の最大の特徴は「ホップ成分」にある。ボールをリリースした瞬間から、本塁へ届くまでに自然に落下する距離よりどれだけ「落ちないか」を示す指標。プロ野球の平均値が45センチ前後とされる中、阪神の藤川新監督の現役時代と同等の60センチをマークする。NPBではトップクラスの数値とされ、そんな“火の玉ストレート”に高橋宏が驚愕(きょうがく)するのも無理はない。 「高橋君もめっちゃ球が強い。すごいなと思いました」 才木もまた、4学年後輩のボールを素直に称えた。キャッチボールを行った後は、投内連係やウエートトレーニングで汗。「動きもチェックできていい感じ」と充実感をにじませた。31日は宮崎合宿では初めてブルペン投球を行う予定。世界をビビらせる準備は着実に整っている。 (石崎 祥平) ≪森下中堅へ“驚弾”≫ ○…阪神・森下が“驚弾”で存在感を示した。午後から行われたフリー打撃では広角へ打ち分けてスタートすると、終盤には中堅122メートルを誇る「SOKKENスタジアム」のバックスクリーンへライナー性の打球をぶち当てた。侍ジャパンの4番に座る可能性もある24歳は「試合じゃない時に大振りをしないように意識している。センター方向にしっかり打てているので、状態はいい」とうなずいた。