【専門家・体験談】学習障害(LD)とは? 保護者はどうサポートする?
必要なサポートについて学校の先生にはどう伝える?
LDのお子さまは1クラスに複数人いると言われており、学校現場でもLDへの理解と対応への努力が進んできています。 しかしLDの表れ方は個人差があり、多岐にわたるため、学校内でできる支援については、専門家の意見も聞きながら無理のない範囲で取り入れてもらうことが大切です。 お子さまにLDがあるとわかった場合、必要と思われるサポート等について、このようなことをやってみるとよいでしょう。 ・小児神経科や児童精神科などの医師の意見などをもとに、学校と相談して、クラスで対応可能な支援について協力してもらえるかどうか具体的な相談をしましょう。 その際、これまでの育児メモや医師・専門家のアドバイス、お子さまの書いた文字など、お子さまの抱えた困難を示す資料を持っていくと、状況を理解してもらいやすくなります。 ・小児神経科や児童精神科などの医師の判断をあおぎつつ、必要に応じてタブレットやデジタルカメラといった、学習をサポートする電子機器やツールなどの学校での使用許可を得られないか相談してみましょう。 ・学習の遅れなどでお子さまが自分を否定的に捉えている場合は、お子さまができる係の仕事につけてもらうなど、成功体験を増やすような配慮をお願いしてみましょう。 ・読み書きが苦手なお子さま向けの教室(特別支援教室等)を利用できないか、相談してみましょう。 保護者のかたが、どうしたらよいかわからないことも多いと思いますが、現状の困りごとも含めて先生と共有し、LDへの理解と協力を求めつつ、ベストなサポート体制を模索していけると理想的です。
まとめ & 実践 TIPS
LDを持つ子どもやその保護者のかたは「なぜみんなと同じようにできないのだろう」と悩みを抱えがちです。また子ども自身も「自分はなんてダメなんだろう」と、落ち込んでしまうことも。 だからこそ、学校の先生や医師、カウンセラーなど周囲の人の力や知恵を借りることが大事です。 周りの方の力を借りつつ、お子さまが「自分なりの学び方」に近づき、自信を持つための第一歩を踏み出せるよう、この記事が少しでも力になれますと幸いです。