中国株ＥＴＦに大規模な資金流入、財政刺激策期待で－11日終了週
（ブルームバーグ）： 中国株に投資する上場投資信託（ＥＴＦ）に先週、大規模な資金が流入した。追加の財政刺激策を巡る楽観的な見方が強まった。
ブルームバーグ集計のデータによると、債券ファンドから若干の資金流出があったにもかかわらず、新興国全体もしくは特定の国に投資する米上場の新興国市場ＥＴＦは、11日終了週に54億4000万ドル（約8130億円）の流入となった。このうち中国株ＥＴＦに51億5000万ドルが流入した。
中国株ＥＴＦで最大の資金流入を記録したのは「ｉシェアーズ中国大型株ＥＴＦ」で25億ドル。「Ｘトラッカーズ・ハーベストＣＳＩ300中国Ａ株」は15億ドル流入と、同ファンドとしては週間ベースで最大となった。「ｉシェアーズＭＳＣＩチャイナＥＴＦ」と「ディレクション・デイリーＦＴＳＥ中国ブル３Ｘシェアーズ」にもそれぞれ７億6200万ドル、７億3500万ドルが流入した。
テリマーのストラテジスト、ハスナイン・マリク氏（ドバイ在勤）は「中国は多くのＥＴＦ投資家から見限られていた」とした上で、「今や、再び多くの投資家が十分に意味のある財政刺激策が講じられるかを巡り議論を行っている。もはや刺激策が講じられないとは確信していないため、投資ゼロは望んでいない」と指摘した。
先週の中国本土株市場は値動きの激しい展開となった。８日に急伸した後、９日には2020年以来の大幅な下げを記録。中国当局の刺激策のペースにトレーダーらがいら立ちを募らせたほか、大型連休中の消費に関する弱いデータを受け、センチメントが悪化した。投資家は中国当局に対し、支出の公約を裏付ける追加措置を求めている。
原題：China ETFs Draw Billions as Investors Look to Fiscal Stimulus（抜粋）
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Leda Alvim
