KEIRINグランプリ2022覇者・脇本雄太が3年連続で年末の大一番へ 静岡競輪で2度目の優勝めざす
スピード+αでさらなる高みを目指す
競輪祭優勝後のコメントで「寬仁親王牌の決勝での失敗があったからこそ、それを糧に今回はやれた」と脇本は語った。おそらくはこれからも増えていくであろう番手のレースもこなしながら、自力でも変わらず強いレースを披露していくことだろう。年々戦法の幅を広げ続け、さらなる高みに上り詰めていく。 最後に脇本の武器を紹介したいのだが、能力値そのものが武器なのでレースを絞ることが困難だ。今年も幾度となく衝撃的な強さで競輪ファンを沸かせてきたが、特に衝撃的だったのが向日町記念の決勝。近畿からは脇本を含め3人が決勝に勝ち上がり、地元の窓場千加頼、山田久徳とは別線勝負に。脇本は武藤龍生とのコンビで臨むことに。 脇本は中団からのスタートになるが、赤板手前から清水がこの位置を奪取しようと脇本の外を並走する形に。しかし脇本もこの位置を譲らず。この位置を諦めた清水が窓場を叩き、そのまま先行し、脇本は最後方。その隊列のまま最終バックを迎えたところで窓場が先捲り。2センターから4角手前で逃げる清水を捉えていく。 直線の短い向日町バンクということもあり、この瞬間に多くのファンが窓場の地元優勝を確信したのか、ものすごい歓声が飛び交った。しかし、大外に膨れて絶望的な展開から、理不尽なほどのスピードで伸びていき、脇本優勝。レース後、窓場は「勝てたと思ったが」とコメントを出している。まさに異次元の脚を持つ脇本にしかできないオンリーワンな芸当である。
応援メッセージ
最後に、「競輪ファンが選ぶ KEIRINグランプリ2024優勝選手」で脇本雄太に寄せられたコメントを紹介する。 「復調している。強い脇本が帰ってきた。最終2角捲りが炸裂!」 「ここに来て仕上がってきた。競輪祭の勢いでそのままグランプリも」 「やはり輪界ナンバーワン」 「福井人なので応援、競輪祭最強はまだまだワッキー」 「世界の脚がある。超高速のまくりが見たい」 「好きに走れば負けん」 「搭載しているエンジン(脚)が違う」