G20首脳会議が閉幕「公正な世界と持続可能な地球を」…来年は南アフリカが議長国
【リオデジャネイロ=大月美佳】ブラジルのリオデジャネイロで開かれていた主要20か国・地域(G20)首脳会議は19日、2日間の日程を終えて閉幕した。議長国ブラジルのルラ・ダシルバ大統領は閉幕式の演説で、「公正な世界と持続可能な地球を築いていこう」と訴えた。
会議2日目の19日は閉幕に先立ち、気候変動対策を議論した。18日に採択された首脳宣言はウクライナへの侵略を続けるロシアの名指しを避けたほか、関税の引き上げを唱えるトランプ次期米大統領の復帰で懸念される保護主義への反対を明記しないなど中身に乏しかった。
宣言には新興国が重視する貧困対策などは手厚く盛り込まれたものの、G20は先進国と、新興国や米欧主導の国際秩序に対抗する中露との間で溝が深まっている。来年のG20は、南アフリカが議長国を務める。