かつて学生プロレスラーだった社会人が後楽園ホールに進出し前売り完売!『有給プロレス』の火付け役となった男たちが語る今までとこれから
■色んな客層で盛り上がってALL TOGETHERしようぜ! ――当時存在していたスパン軍メンバーが同じカードでも違うチームにいたりしますが、ユニットにこだわってない対戦カードになっていますね きしだくん「当時のことは少し頭の隅にあって組んだときあったんですけど、あんまり気にしすぎないことを意識しましたね。キャパ的にも2~300人ぐらいだったら、当時を知ってる人が多いので色を出す事がいいと思ったんですけど、やっぱ今回1,000人、1,200人ってなってくると、なんか昔楽しかった話を知らない人が見てるのが一番寂しいなって(笑)」 ――内輪ネタですね(苦笑) きしだくん「なのでそういうテーマもありつつ、初めて見た人が楽しいものっていうことを結構意識しました。第三試合とかも、元々スパン軍って最上九(スパン・キングストン)くんとカリート・カリビアンコムが組んでたのを復活させるよりかは、宇藤さんも僕は勝手にギャル男くん興行出身レスラーって呼んでますけど(笑)ギャル男くん興行出身レスラーのプロと社会人っていう構図の方が初めて見る人は面白いかなっていろいろ考えたところではあります」 ――スパン軍には稲村愛輝(ちんことみつき)ことYOICHIもいましたね きしだくん「彼はプライベートでも仲良かったり、ギャル男くん興行もプロ行く直前まで出てくれてました。今回は海外とか行っていて色々距離がありましたね」 ――当日はスペシャルゲストとかで きしだくん「今その辺に住んでたらいいんですけど(笑)。もしかしたらサプライズがあるかもしれないかも知れない」 大谷「匂わせ、何のために(笑)」 きしだくん「なんでも匂わせとくって大事じゃん(笑)」 大谷「じゃあ僕も!三富さん(潮吹豪)もあるかもしれない!」 ――メインイベントでペットボトルが投げられるかもしれない(2013年の学プロサミットで入場したアスカ選手に客席からペットボトルが投げつけられた事件があった) きしだくん「そうか、あの人にまだ声かけてないよね観に来てくださいって。直接OBの人とか関係者の人にっていうのはあまり動いてないところがあるので、もしかしたらその中でアスカが担当として本人にDMを送ってくるかもしれない。まだだったらこのインタビュー聞いてそわそわして待ってるかもしんない」 ――紙テープ代わりに空ペットボトルを最前列の皆さんに渡しておきましょう(笑)ちなみにこの日に決めた理由はあるんですか? きしだくん「平日の夜かつ金曜の夜にやりたいってのがありました。やっぱ土日だと、社会人ってみんなゴルフとか入れちゃうじゃないですか?直前になって急にゴルフ行くことになったから行けなくなった、チケット3000円だからいいやって当日来ない人も多いと思うので、平日だったら入るのは飲み会だけなので金曜夜で探したっていうのがこの日になった理由ですね」 ――ご結婚されてると思いますが、プロレスを続ける部分で奥さんのご理解だったりとか、自分の中で何か変わったりだとかは? きしだくん「うちはほぼ変わらないというか、妻も元々ミュージカルやってたりとかしたのでこういうこと自体が好きだったのと、プロレスは全く知らなかったんすけど人前で何かやってるのとか結構楽しんでくれて、友達とか一緒に見に来てくれたりとかしてるんで理解はあるかなと」 大谷「うわ!(嫌そうに) ――その反応は一体 大谷「そういうキャラじゃなかったんすよ。なんか童貞キャラみたいな。僕に『女紹介してくだい』って言ってたんですよ」 きしだくん「懐かしいね~」 大谷「そんな人がですよ?久しぶりに会ったらもういろんなとこで抜かれてましたね。そういうところでは抜かれたくなかったんですけど」 ――収入面でも、大人の男としても、あらゆる意味で抜かれました 大谷「確かに。そうっすよ。前童貞だった人が打ち上げで子供いるとか聞くと、なんかもうカウンターくらったみたいな(笑)。でもなんか童貞のままでいると「イイ~!オマエ!」ってマウント取っちゃう、嬉しくて。そういう人も少なくてもう(笑)」 きしだくん「やっぱ童貞黄金期だったよ」 大谷「ほんとっすね」 きしだくん「今意外とみんなちゃんとやってるよね」 大谷「これ別にプロ批判ではないんですけど、なんか社会人プロレスの方がキラキラしてんですよね。多分見てる方にも伝わってて、良い意味で。だから多分、初めて見る方が面白いとなると思うんですよね」 きしだくん「やっぱ毎日やるかやらないかって結構大きいじゃないですか。明日も試合あるなと思ったら今日って120%できないじゃないですか。そこの違いは相当大きいですよ」 大谷「キラキラしてモチベーションが違いすぎるみたいな。すごいっすよ、見習った方がいいっすよ一部の人は(笑)。モチベーションなくやってる人もいると思うんで」 ――そういう意味では今後も社会人プロレスに出て行きたいっていう気持ちはあるんですか? 大谷「もちろん!ありますよ。もう居心地良すぎるから!何も変わらんすから、マジで」 きしだくん「たまにそういう熱に当てられていいサイクルになる」 大谷「僕もずっとそう思いながらやってて、なんでプロレスラーになりたくてプロになったのにこんなモチベーション低いんだろう?何のためにこれやってんだろ?みたいにたまに思いながらやってく中で、今回ギャル男くん興行出たときに『こうだよな!』みたいな、『こうでなきゃいけないよな!』って思いましたよね。なんかスッキリしたっすいい意味で(笑)。荒んでるやついますからね(笑)」 ――こういう声を聞いてしまうと、逆にプロを今回入れないっていう判断もあったと思うんですけどあえて入れた理由は? きしだくん「これ言うといろんなプロの方々には申し訳ないんですけれども、プロとして入っていただくっていうよりかは今回出てる全員、HGさん以外は全員ギャル男くん興行に出てたメンバーなんですよね。なのでどっちかっていうと、いつものメンバーでやろうぜ、プロ行った人もいるけど、みたいな感覚ではあります。ギャル男の言ってた通り、多分プロでやってる感覚とまた違うところもあるんで、それもプラスで楽しんで、一緒に打ち上げを含めてできたらいいなって感じで呼んでるとこあります」 ――プロレスファンにも見てほしいって気持ちはある? きしだくん「めちゃくちゃありますね。やっぱプロレス好きが講じて我々プロレスやってるんで、言うなればみんな仲間なわけじゃないすか。そういった中でプロレスやる選択した僕らもいれば、見る選択した方々もいれば、もしかしたらこれをきっかけに社会人プロレスやり始める人もいるかもしれないので、ぜひ見に来て楽しんでもらいたいなと。なので今回チケットも社会人プロレスでよくある投げ銭式っていう、茶封筒だけ渡して楽しかったよって入れてねっていう形にして見に行きやすいような状況を作りました」 ――当日は超満員札止めの後楽園ホールになります。最後に意気込みをお願いします 大谷「きしださんが言ったように、この1日がすごい良い日になればいいなと。思い切りプロレスするし、普段プロしかプロレスを見ない方は、是非どんなもんじゃいと思う感じで来てもらって全然大丈夫なんで。多分予想をはるかに超えて変えることができるんで、逆にアマチュアファンはもう大きいお祭りみたいなもんじゃないすか、ある意味。だからこの空間を共有したい。本当にいろんな客層を後楽園という空間で介してですね、それってすごいことじゃないすか。素晴らしいじゃんって。みんなで盛り上がろうよって、オールトゥギャザーしようぜ」 きしだくん「僕はレスラーきしだくんとして、個人的に言うとまさに今めちゃくちゃ体の調子も良ければプロレスの調子もいい。僕ら世代が今全盛期来てると思うんですよね。だからその全盛期の我々社会人プロレスってこんなにすげえんだっていうのを見せたい、そしてやっぱ僕ってプロレス一番になりたいんで、やっぱ社会人プロレスNo.1はきしだくんだなと思わせたいなっていうのってあります。興行全体で言うと、内部にも言ってるコンセプトとしては『最高の思い出になるギャル男くん興行にしよう』ってことを言っていて。これって我々レスラー陣もそうですし、手伝ってくれるスタッフもそうですし、当日見に来るお客さん含めてもうめちゃくちゃ良い、6月28日、週末になったなっていうのを思わせるような興行にしたいかなと。それはもちろんやる人たちは1000人を超えるお客さんの前で気持ち良い思いをする。見に来た人はプロレスめちゃくちゃ面白れーじゃん、酒飲みながら最高だったぜってなるような1日の終わりの興行にしたいかなと思ってます。なので皆さん、6月28は楽しみに来てください。よろしくお願いします」