【ラグビー】WTB槇瑛人「持ち味の外で勝負できた」開幕前最後の強化試合でキャリアハイ4トライ
<ラグビー・リーグワン プレシーズンマッチ:静岡ブルーレヴズ53-43豊田自動織機シャトルズ愛知>◇13日◇磐田大久保グラウンド 静岡ブルーレヴズ(1部)が、開幕前最後の強化試合で逆転勝利を収めた。豊田自動織機シャトルズ愛知(2部)に53-43。WTB槇瑛人(24=早大)が4トライを挙げる活躍を見せて勝利に貢献し、メンバー入りへ最終アピールした。21日にホームで迎える開幕戦(対コベルコ神戸スティーラーズ)へ弾みもつけた。 ◇ ◇ ◇ 3季目を迎えたWTB槇が、順風の調整ぶりを見せつけた。7-24のビハインドで迎えた前半35分、右サイドにトライを決めて口火を切ると、後半5分には70メートルを独走してインゴールに駆け込んだ。同10分、22分にも立て続けにトライ。チームの逆転劇を演出した。 この日4トライでキャリアハイを更新。「持ち味の外で勝負できて自分の役割を果たせた」と満足の表情を浮かべた。一方で、そのトライ数を忘れていたほど、この試合に懸け、没頭していた。「いつでも試合に出場できるよう、高いパフォーマンスを維持していきたい」。最後の強化試合で最高のアピールを決めた。 この日は、出場機会が少なかったフレッシュなメンバー中心にスタメンが送り出された。相手は2部とはいえ、主力選手中心。難敵だったが逆転し、藤井雄一郎監督(55)は「開幕前の最後のアピールで選手たちは気合が入っていた。勝ち切れたことでチームに勢いがついた」とうなずいた。 チームは3季連続8位から飛躍を目指す。初の開幕ホストゲームとなる21日の神戸戦(午後2時、ヤマハスタジアム)まで残り1週間。昨季6試合に出場の槇は「開幕戦だけにこだわらず、出場する試合は全てトライを挙げるつもりで頑張りたい」と頼もしい言葉を並べ、チームとともに自身も飛躍する。【山口昌久】 ○…日本代表プロップ茂原隆由(24)も出場した。約1カ月の欧州遠征から11月下旬に帰国し「序盤はスクラムで苦戦したけど、徐々に良い感触を得た」と手応えを口にした。6月アルゼンチン戦での代表初キャップには「世界レベルのフィジカルとセットプレーを経験できた。リーグで生かしたい」とチームへの還元を誓った。WTB槙の後輩で新人のCTB岡崎颯馬(23)も負けてはいない。前半1トライを決めたルーキーは「いつでも試合に出場できる準備をしていく。チームとともに成長していきたい」と抱負を強く示した。