消費電力半分以下・重量4分の1…横河電機が投入、電池電極膜厚さ計測器の効果
横河電機は軽量で低消費電力の電池電極膜厚さ計測器を2025年1月に発売する。電池電極や積層セラミックコンデンサーの生産ラインなどでの塗工の厚さをオンラインで計測できる。二次電池の生産工程で排出される二酸化炭素(CO2)排出量の削減とともに、周辺プロセスとの連携により品質や生産性の向上を実現する。国内外で26年度に40億円の売り上げを目指す。 新製品の「OpreXバッテリー・ウェブ・ゲージES―5」は、ボックス型構造フレームを採用。これにより、総消費電力を従来機種比半分以下、本体重量を同約4分の1、消費エア量を同10分の1以下に抑えた。 またプラント内の設備やシステムからデータを収集し、最適な情報の一元管理を支援する統合情報サーバーをシステムのプラットフォーム(基盤)に採用した。生産効率を高めるとともに、塗工工程の個別最適から生産ラインにおける全体最適を実現する。 また従来機種と同様に、銅をはじめとする金属粉の落下など、二次電池の発火の原因となりうるリスクを排除した安全設計を採用している。