本木雅弘は「びっくりするほど自己評価が低い」40年来の“同期”小泉今日子が明かした、名優の意外なコンプレックス【日曜日の初耳学】
■人生最大の助言者は、樹木希林さん
本木は1995年に也哉子さんと結婚し、也哉子さんの母で、俳優の樹木希林さんとも家族になった。樹木さんの言葉で忘れられないというのが、「おごらず、人と比べず、面白がって平気に生きればいい」という言葉だ。 本木は「“面白がる”と“楽しむ”は違う。“面白がる”っていう言い方が樹木さんの場合、肝ですよね。すべてを、良かった方向に持っていく。自分のダメさも引き受けて、認めて、それを面白がっていくということにつながる。(樹木さんは)人生の最大の助言者でしたね」としみじみ。 樹木さんからは、“育てる”という考え方も受け継いだという。「どんな形であっても、“子を育てると自分が育つ”。それは子どもじゃなく、植物やペットでもいいんです。“育てる”、その日常生活がなければ、役者というのも成立しない、という考えの人だった」と語った。
■本木雅弘が考える“年を重ねることのだいご味”
最新作は、倉本聰原作・脚本の映画『海の沈黙』(11月22日[金]公開)。本木が主人公を、小泉がその昔の恋人を演じているが、それぞれ本木と小泉を想定した“あて書き”なのだそう。 小泉が「“かつて付き合っていた時間”を想像したときに、ちゃんと10代、20代の姿で本木さんが思い浮かべられるっていうのは、長い付き合いだからできること」と振り返ると、本木も「私と小泉さんの43年来の歴史がうまく役と交錯して、映り込んでいる」と語る。 唯一無二の“戦友”小泉とも励まし合いながら40年以上走り続けてきた本木。年を重ねることについては、「完璧を目指すのではなく、自分の中のほころび、欠点さえも味わいとして晒し、うまく取り入れていくことができる。それが年をとることのだいご味。今になってそう思いますね」と語り、インタビューを締めくくった。 華やかなキャリアからは想像もつかないほど冷静で、堅実な佇まいが印象的だった本木。インタビューを終えた林は、本木について「誠実な内省の人なんだなと。より多く自分と語る時間がある中で、自分の魅力を作り上げていく。適切な自分の育て方・あり方を見出した、ちょっとほかの人が追いつけないものをたくさん内面に備えている方だなと思いました」と感じ入っていた。 (MBSテレビ「日曜日の初耳学」2024年11月17日放送より 無料見逃し配信はTVer)