「脳の腐敗」が2024年の言葉に SNS視聴で頭ぼんやりが原因? 英国
英オックスフォード大学出版局は、2024年の「今年の言葉」に「ブレーン・ロット」(brain rot)を選出した。脳の腐敗(疲れ)、脳がぼんやりしている状態などを指す。同出版局は言葉の意味を「取るに足らないコンテンツ(特にオンライン)の過剰消費による精神・知的状態の低下」と定義した。 【写真まとめ】スマホユーザーが一番使うアプリは? 同出版局によると、この英語は19世紀の米作家ソローも使っているが、23~24年にはデジタル時代の新現象の意味で使用頻度が増加したとのデータがあるという。ソーシャルメディアなどに登場する「価値の低いコンテンツ」の大量視聴への懸念から、急速に使われていると分析している。 「今年の言葉」は、過去にはselfie(セルフィー、自撮り、13年)、Sudoku(数独、05年)などが選ばれている。 同出版局は、英語界の権威とされるオックスフォード英語辞典を出版している。【ロンドン篠田航一】