森麻季アナ(43)再出発は共演した芸人さんと日本テレビが救ってくれた|STORY
ーー日本テレビで念願のアナウンサーとなって、特に印象深かった取材は 念願の日本テレビのアナウンサーになって、9年間いろいろなことに挑戦させてもらいました。実際になってみて感じたギャップもありましたが、「なって良かった」と思う瞬間がたくさんありました。特に印象深いのは、2008年の北京オリンピックの取材ですね。局アナという仕事は自分で番組や仕事を選べるわけではなく、タイミングがとても大事なんです。私はそのとき夕方のニュースを担当していて、オリンピックの取材に選ばれました。 北京オリンピックでは「歴史が変わる瞬間」「人の人生が変わる瞬間」に立ち会えたことが本当に貴重でした。1カ月にもおよぶ取材は大変なことも多くて、競技によってはアメリカの時間に合わせるので、毎日3時間くらいしか眠れない日々が続きました。でも、あの灼熱の中で取材できる毎日は本当に充実していて、「ずっとこの仕事が続けばいいのに」と思うくらい特別な時間でしたね。特に、北島康介選手が2度目の金メダルを獲得した瞬間は、現場の緊張感がすごくて、息をするのも忘れるくらい! あの瞬間に立ち会えたことは、アナウンサーとして最高の経験でした。 ーー退社後、フリーアナウンサーとして2度目の挑戦。古巣の日本テレビが救ってくれた 2011年に日本テレビを退社して、一度はキャリアの一線を退いたんですが、また自分の人生を切り開かなきゃいけないって感じた時に、今の事務所と出合いました。「ここなら自分を変えられるかもしれない」と思って、フリーアナウンサーとして再挑戦することを決意。フリーになって最初の仕事は、なんと古巣の日本テレビからの依頼で、『24時間テレビ』のリポーターでした。自己都合で退社した私に、また声をかけてもらえたことが本当にありがたくて、嬉しかったですね。復帰初日はすごく緊張していたんですが、その日は日本中が悪天候で、ロケ地の小笠原諸島だけが晴れていて(笑)、想定以上に中継の回数が増えてすごく忙しかったんですけど、視聴者の皆様に届けられたことが嬉しかったです。 また、日本テレビ時代にスポーツ番組『Going! Sports&News』で共演していた上田晋也さんは、私が退社する時も温かく送り出してくれましたし、復帰を決める時も親身になっていろいろ相談に乗ってくれて。本当に感謝しています。忙しい中でも食事に誘ってくださったり、温かいサポートがあったからこそ復帰できたと思っています。 フリーアナウンサーとしての再挑戦をきっかけに、以前よりも仕事面のパワーアップができていると感じています。会社員時代とは違う視点で仕事に取り組めるようになったのが大きいですね。今後も、新しい仕事に挑戦しながら、応援してくれる皆さんに感謝しつつ、精一杯頑張っていきたいです。