夏の甲子園で輝いた…プロ入りしなかった天才6人
プロ野球で活躍する選手の中には、甲子園大会で鮮烈な印象を残し、高校時代の輝きをそのまま放ち続ける選手がいる。一方で、聖地で見事な活躍を見せながらもNPBには進まなかった選手も少なくない。そこで今回は、プロ入りはしなかったが夏の甲子園で輝いた天才を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
町田友潤
出身校:常葉菊川(静岡) 投打:右投右打 生年月日:1990年6月21日 「甲子園史上最高の二塁手」として、守備で見る者を魅了した町田友潤。高校野球ファンであれば知らない人はいないと言っていいほど、鮮烈な印象を残した一人だ。 町田は甲子園でファインプレーを連発したが、もともと守備が苦手で、打撃に優れていた選手だった。 常葉菊川で1年生の夏からベンチ入りを果たし、その後はレギュラーに定着したものの守備でエラーを連発。危機感を抱いた町田は冬場に特訓を重ね、守備面を磨いていたのだ。 そして迎えた高校最後の夏、智弁和歌山(和歌山)戦や浦添商業(沖縄)戦で、まさにチームを救う守備を見せた町田。最後は大阪桐蔭(大阪)相手に大敗したものの、チームは2008年の夏の甲子園で準優勝を果たした。 町田は早稲田大学に進学したが1年で中退。その後は社会人野球の強豪・ヤマハで野球を続け、故障もあって2013年限りで現役を引退した。
上野翔太郎
出身校:中京大中京(愛知) 投打:右投右打 生年月日:1997年6月30日 U-18高校日本代表に選出され、将来的な活躍が期待されていた上野翔太郎も、プロ入りはしなかった一人である。 上野は名門校の中京大中京に進むと、1年夏からベンチ入りを果たし、下級生の時点でマウンドに立つ機会も多かった。 高校最後の夏は甲子園で躍動し、3回戦の関東一(東東京)戦でも先発マウンドに上がった。 試合は0-0で進み、9回裏の関東一高の攻撃でサヨナラホームランを許し、上野の夏は終わった。それでもU-18ベースボールW杯では18イニングを投げ、防御率0.00と鬱憤を晴らすような大活躍を見せた。 その後は駒澤大学、三菱重工Eastを経て、24歳で勇退。ユニフォームに別れを告げた。