鎧塚俊彦氏、今年のバレンタインのテーマは “JOY”「とにかく楽しんじゃえというコンセプト」
百貨店大手「髙島屋」のバレンタインプレス向けイベントが1月9日、都内で行われ、パティシエの鎧塚俊彦氏がトークショーを行った。 【写真】トシ・ヨロイヅカ珠玉のチョコレート「ソフティショコラSDGs」「Yoroizuka Collection 2024」 日本初上陸のブランドや世界の巨匠による珠玉のショコラ100ブランド以上を取りそろえ、今月19日から髙島屋各店で順次開催するバレンタイン催事「アムール・ド・ショコラ」。鎧塚氏は、自身のブランド「トシ・ヨロイヅカ」のチョコレートの特長やこだわりを語った。 髙島屋オリジナル企画「サステナブルなフルーツショコラ」では、味や品質に問題がなくても小さな傷や見た目がふぞろいという理由で廃棄されるフルーツをそのままピューレに生まれ変わらせ、その趣旨に賛同したショコラティエやブランドが開発したフルーツショコラを販売。 鎧塚氏は4種のフルーツピューレを使った「ソフティショコラSDGs」について「ジュレを入れたりソースを入れたりした僕が得意なデザート感覚の新しい生チョコレート。通常の生チョコレートはガナッシュを型に流し、ギターカッターで切って箱に詰めるので、ある程度の硬さがないと販売できないのですが、これは容器に入れているのでこのまま召し上がっていただけます」と紹介。 エクアドルと日本に農園を持つ鎧塚氏は「最近よく言われるSDGsの中で、食品ロスの問題をなくしていきたいというのがありまして。味はいいのに規格外でロスになってしまうフルーツを何とか使いたいと考え、今回はブラッドオレンジ、川中島白桃、シャインマスカット、ラ・フランスの4種類のピューレを開発しました。おすすめですのでどうぞお召し上がりいただきたい」と商品を手にアピールした。
「トシ・ヨロイヅカ」のチョコレートについて「僕はもともとパティシエで、僕らがヨーロッパにいた頃は、日本でショコラティエは成り立たないと言われていた時代でした。それから自分なりに一生懸命チョコレートをやってきたのですが、世界で活躍するショコラティエに肩を並べるにはどうしたらいいか。そのためには自分で畑からやるしかないと思って、13年前から農園を始めました」と説明。 「その頃はビーントゥバーという言葉もなくて、ビーントゥバーの先駆者と言われた時に “ビーントゥバーって何ですか” というくらい先駆けの意識もなかったので、とにかくいいチョコレート、自分のチョコレートはこれなんだというものを作りたかった」という鎧塚氏。 エクアドルのファームで収穫したカカオ豆を軸にした「Yoroizuka Collection 2024」について「毎年うちはテーマを作っているのですが、今年のテーマは “JOY”。いろんな思いはたくさんあるのですがとにかく楽しんじゃえ、ショコラを楽しもうよというのがコンセプトです。有名ショコラティエの方々が今年のイチオシを4粒に集約するというのをやってらっしゃるので、僕も7~8年前から今年を代表する4粒を出させていただいてます」と笑顔を見せた。