「弟は監禁だよ…」ひとり隔離されるインフルの5歳孫を60代祖母が憂う、受験戦争の周りで蔑ろにされる兄弟について思うこと
都内の中学受験の過熱化は止まらない。今年もその本番が訪れようとしている。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「 2023年度の受験者数は5万2600人と過去最多を更新。受験率も17.86%と言われており、5人に1人が受験する時代に。背景にあるのはコロナ禍の公立校への不信も大きいでしょうね」。 確かに当時の対応は公立と私立できっぱりと別れた。 「相変わらず大学付属校人気も高く、熾烈な受験戦争となることは明白です。都内の本番は2月1日から。例年、インフルエンザなどが流行し、親は気が気じゃ無いと聞きます。1月になるとクラスの半分以上がお休みする、そんな6年生クラスもあるようですよ」。 今回はまさに孫が今年、受験を迎えるある祖母の独白だ。 --------------------------------------
久住静子さん(仮名・69歳)は福岡に住んでいる。遠方から孫の合格を祈っている1人だ。 「我が家は高校まで公立。3人の息子のうち2人は国立に行ったもので、私立受験の感覚があまりわかりません。でも息子もお嫁さんも長男のお勉強にはとても力を入れており、中学受験を本気で目指してきたと聞いています。長期休みにこちらに遊びにきても大量の宿題と向き合っていましたし、その努力が実るといいなとは思っているんですけれど…」。 少し気がかりなことがあると話す。 「息子のところは、小学6年生の長男を筆頭に小4年生の長女、5歳の次男と3人の子供がいます。ただ、私の見ているところとにかく長男の勉強にかかりきりというか、入れ込みがすごくてほかの2人は大丈夫かな?という感じなんです。ここのところ特に…」。
去年の夏も長男と嫁は自宅に残り、帰省をしてきたのは息子と残りの孫2人だけ。 「6年生にもなれば当たり前とお嫁さんも息子も言っていました。そんなもんなんですかね?私は中学受験させたことないし、周りにもあまりいないのでよくわかりませんが…」。 そしてこのお正月も3人で帰省の予定だったというが、年末になりその予定が変更になったそう。 「どうやら次男がインフルエンザにかかってしまったというのです。私たちは帰省を楽しみに待っていたので残念でしたが、何より次男の体調が心配で。気がかりだなと思ってはいたんですが…」。 年が明けても連絡はまるでなく、気になった静子さんは息子にLINEをしてみたと話す。 「あけましておめでとうと。次男の調子はどう?と聞いたんですがなかなか返事が返ってこなくて…」。 その代わりにやってきたのが、小4の長女からのビデオ通話だったと話す。 ーおばあちゃんあけましておめでとう! ーあれ?次男くんは? -えー。隔離されてるよ。インフルだから。監禁だって! その言葉に愕然としたと話す静子さん。 「だって5歳ですよ?隔離って…。でもこのときはまだ息子が一緒だと思っていたんです…」。 しかし、現実はさらに残酷だった。後編記事『5歳児を監禁…?」中学受験のためにインフルに罹患した弟をひとり部屋で隔離。鬼嫁の所業は虐待に値する?過熱する受験戦争の是非を問う60代姑の独白』では、強固な隔離政策とそれを心配する静子さんの様子をさらに詳しく追っていく。 取材・文/橋本 千紗
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