自社業界の倒産 「増える」56.7%、「減る」3.7% 「過剰債務」の企業は24.8%、1年で5.0ポイント改善
Q2.貴社の来年(2024年)の業績はどのように見通しますか。1年間を通じた大まかな売上高と利益(経常利益ベース)の見通しをお答えください(択一回答)
◇「増収増益」は21.4% 最多は「(売上)横這い(利益)横這い」の29.2%(5,174社中、1,512社)だった。以下、「増収増益」の21.4%(1,110社)、「減収減益」の14.6%(756社)と続く。 「増収」(増収増益+増収横ばい+増収減益)は38.2%(1,981社)、「(売上)横這い」は40.0%(2,074社)、「減収」は21.6%(1,119社)。「増益」(増収増益+横這い増益+減収増益)は27.0%(1,399社)、「(利益)横這い」は44.4%(2,299社)、「減益」は28.5%(1,476社)だった。 売上・利益動向を業種別(業種中分類、回答母数10以上)でみると、「増収」トップは旅行や葬儀、結婚式場などを含む「その他の生活関連サービス業」の70.5%(17社中、12社)、「減収」トップは新聞や出版、広告制作が含まれる「映像・音声・文字情報制作業」の40.0%(20社中、8社)だった。 「増益」トップは「娯楽業」の68.4%(19社中、13社)、「減益」トップは「貸金業,クレジットカード業等非預金信用機関」の50.0%(10社中、5社)だった。
Q3.貴社の債務(負債)の状況は、次のうちどれですか?(択一回答)
◇「過剰債務」企業率、1年で5.0ポイント改善 負債比率や有利子負債比率など財務分析の定量数値に限定せず、債務の過剰感を聞いた。 「コロナ前から過剰感」は10.6%(5,059社中、539社)、「コロナ後に過剰感」は14.2%(720社)で、合計24.8%が「過剰債務」と回答した。 同一設問を設定した2022年12月のアンケートで「過剰債務」と回答した企業は29.8%だった。1年で5.0ポイント改善した。 「コロナ前から過剰感」、および「コロナ後に過剰感」と回答した企業を業種別で分析(業種中分類、回答母数10以上)すると、トップは「宿泊業」の63.6%(22社中、14社)だった。
Q4.貴社の借入金の返済見通しについて伺います。コロナ禍直前(2020年1月頃)と現在で返済見通しに変化はありますか?(択一回答)
◇「懸念あり」は12.1% 「コロナ禍直前は問題なかったが、現在は懸念がある」と「コロナ禍直前から懸念があり現在も懸念がある」を合計した「懸念あり」は、12.1%(5,079社中、618社)だった。同一設問を設定した2023年6月のアンケートでは14.5%で、2.4ポイント改善した。 「懸念あり」と回答した企業の業種(業種中分類、母数10以上)をみると、最も構成比が高かったのは、「飲食店」の56.0%(25社中、14社)だった。