「広がる一方のメガクラブとの格差」レスターとサウサンプトンはなぜ降格したのか【現地発】
中小クラブの希望の光が12年ぶりにプレミアを去る
フルアム戦に敗れて、11年ぶりの降格が決まったサウサンプトン。主将のウォード=プラウズ(左)は孤軍奮闘の働きを見せたが……。(C)Getty Images
以前は一桁順位が当たり前だったサウサンプトン、7年前に奇跡を起こしたレスターの2部降格が決定した。現在のプレミアリーグでは潤沢な資金力がないかぎり、継続して上位を争うのは不可能なのか。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2023年6月1日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― サウサンプトンの選手たちは、最後まで涙を流すこともなく、あっさりと負けを認めたようだった。 プレミアリーグ36節、フルアムをホームに迎えたサウサンプトンは0-2と力負けし、2試合を残してフットボールリーグ・チャンピオンシップ(FLC)降格が決定。かつて「イングランドで最も優れた運営をしている」と称賛されたクラブは、11年間守り続けたトップリーグの座から陥落した。 何よりも残念だったのは、シーズンを通して、まったく覇気
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