警視総監が“トクリュウ”やローンオフェンダーなどへの対策呼びかけ 警視庁で警察署長会議
警視庁で警察署長らを集めた定例の会議が行われ、緒方禎己警視総監がSNSで実行役を募集し犯罪を行う「匿名・流動型」犯罪グループの取締りや、単独でテロ事件を起こす、いわゆる“ローンオフェンダー”などへの対策を強めるよう呼びかけました。 緒方禎己 警視総監 「匿名・流動型犯罪グループの実態解明および取締りをはじめとする新たな治安課題に対し、組織の総合力を発揮して対処にあたるとともに、都民・国民の期待と信頼に応えうる組織の構築につとめ、首都東京の治安確保に力を尽くすようお願いします」 きょう、警視庁本部で警察署長などを集めた会議が開かれ、緒方警視総監は、SNSで実行役を募集し、犯罪を行う「匿名・流動型」犯罪グループ、いわゆる“トクリュウ”による強盗事件などが今年8月以降に首都圏で相次いだことを受け、犯行グループの指示役などの摘発が不可欠だと強調しました。 さらに、実行役が犯行グループから家族に危害を加えるなど脅されて犯行に関与する現状を踏まえ、実行役になろうとする人物への呼びかけを強め、積極的に保護するよう指示しました。 また、今年10月の衆議院議員選挙の期間中に自民党本部と総理大臣官邸への突入を試みる事件が起きるなど、テロ対策を強化すべき状況にあると指摘。単独でテロ事件を起こす、いわゆる“ローンオフェンダー”による犯行の兆しを事前にとらえるため、地域住民と協力して対策を推し進めるよう呼びかけました。
TBSテレビ