SEC、NYSEとCboeに対してビットコインETFのオプション取引を承認
米証券取引委員会(SEC)は、ビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)に関連するオプションの上場を認める証券取引所の規則変更を承認した。これにより、今年数十億ドルの資金流入を受けた商品を取り巻く投資エコシステムを拡大した。 SECが18日の午後(現地時間)に発表した2つのメモによると、ニューヨーク証券取引所(NYSE)はグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)、グレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラスト(BTC)、ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)のオプションの上場と取引を許可される。シービーオーイー・グローバル・マーケッツ(Cboe Global Markets)は、フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)とARK21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)のオプションの上場と取引の承認を得た。 この承認は、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)のオプションの上場と取引を認めるというナスダック(Nasdaq)の規則案をSECが承認してから数週間後のことだ。 オプションとは、原資産(今回の場合はビットコインETF)を、合意した日までにあらかじめ決められた価格で購入または売却できるデリバティブ。多くの市場参加者は、ビットコインETFのオプション取引が機関投資家の暗号資産(仮想通貨)への関心を高め、全体的な流動性を高めると考えている。 SECはNYSEの承認のなかで、ビットコインETFのオプション取引は「ヘッジを可能にし、より高い流動性、より良い価格効率、基礎となるファンドに関するボラティリティの低減を可能にする」と同時に、「これらの商品や関連商品の市場の透明性と効率性を高める」と考えていると記した。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:|原文:NYSE, Cboe Win SEC Approval for Bitcoin ETF Options
CoinDesk Japan 編集部