ランボルギーニの新型ハイブリッドスポーツ「テメラリオ」国内初披露、電動化でも変わらずデザイン
アウトモビリ・ランボルギーニが2024年11月29日、新型車「テメラリオ(Temerario)」のアジアパシフィック地域初の場所として東京を選び、国立競技場で公開した。プラグインハイブリッド化が進むランボルギーニにおいて、デザインはどう進化していくのだろう。 【写真を見る】ランボルギーニの新型ハイブリッドスーパースポーツ「テメラリオ」の姿と、11月29日に開催された「ランボルギーニ・デイ・ジャパン」の様子(写真:Lamborghini)(81枚) 【写真を見る】ランボルギーニの新型ハイブリッドスーパースポーツ「テメラリオ」の姿と、11月29日に開催された「ランボルギーニ・デイ・ジャパン」の様子(写真:Lamborghini)(81枚)
■デザインディレクターが語るランボルギーニの現在地 日本初披露のテメラリオとともに来日したのは、ミティア・ボルカート氏。アウトモビリ・ランボルギーニのデザインディレクターの立場にある人だ。ドイツ人のボルカート氏は、ポルシェでのエクステリアデザインディレクターを経て、2016年にランボルギーニ・チェントロスティーレ(スタイリングセンター)に入った。 ランボルギーニでは「ウルス」と「レヴエルト」という量産モデルを手がけ、加えて、限定生産された(はずの)「クンタッチLPI800-4(日本ではカウンタックとも)」や、「テルツォ・ミレニオ」「シアン」「ランザドール」といったコンセプトモデルのディレクションも行ってきた。
2023年11月からデザインディレクターの立場と肩書が少し変わったボルカート氏。未来のランボルギーニ車のデザインと、デザインチームのとりまとめを業務としている。 今のランボルギーニについては、「テメラリオをもって、当社は、全モデルをハイブリッド化した最初のラグジュアリーカーブランドとなりました」と、同時に来日したステファン・ヴィンケルマンCEOが話すとおり、メカニズムが新しくなってきている。それも踏まえて、デザインについてボルカート氏にインタビューした。
自然吸気V10エンジンを搭載した「ウラカン」は2024年に生産を終了しており、レヴエルト(2023年)、ウルスSE(2024年)、そして今回のテメラリオが現在のラインナップとなるが、そのすべてがプラグインハイブリッドのパワートレインを搭載。この先、ランボルギーニはピュアEV化へ向かうことも明言されている。 ボルカート氏と私は、過去に何度も話をする機会を持ち、同氏のランボルギーニ愛についても聞いてきた。「デザイナーが誰よりもブランドを愛さないと、いいデザインは生まれない」というのが、ボルカート氏の持論なのだ。
【関連記事】
- 【写真】日産、2026年までに「30車種導入」で挽回なるか。日本とアメリカの日産車ラインナップを見る
- 【写真】RX-9にタイプR…DB12と見たスポーツカーの未来。2000GTから今に至るまで変わらない普遍の意義
- 【写真】カワサキの最新モデル、昭和を感じるネオクラシック「メグロS1」と「W230」。その元になった「250メグロSG」や「W650-W1」、さらに兄貴分になる「メグロK1」や「W800」も含めて、ディテールを紹介
- 【写真】ベース価格3875万4040円、V型12気筒エンジン搭載のロールス・ロイス新型「ゴースト・シリーズⅡ」の全容。内外装やバリエーションを見る
- 【写真】モト・グッツィ「V100マンデッロ」のディテール。ローライダーのダイナミズムと本格ツアラーの快適性を融合した新機軸