今季の巨人はエース不在だった。菅野智之に代わる投手育成が課題だ!【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
巨人は菅野が入団してから一度も日本一に輝いていない
戸郷は初の2ケタ勝利を挙げたが巨人のエースと呼ぶにはまだ物足りない
今季の巨人はエース不在だった。 これまで、エースと言われてきた菅野智之に全盛期の輝きはない。それでは今季12勝(8敗)を挙げた戸郷翔征がエースとして、菅野に取って替われるのか? と言えば、その答えは「NO」だろうね。 そこで、俺なりに巨人のエースとしての絶対条件をいくつか挙げてみたいと思う。 毎年、コンスタントに2ケタ勝利以上を挙げることができること。これは最低条件だよ。なおかつチームがリーグ優勝して、クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜き、日本一に輝くこと。まあ、これが巨人のエースとしての理想像だね。 その点でいくと、いまの菅野は、本当の意味でのエースとは言えないんじゃないかな。菅野は2017年と18年には、それぞれ17勝(5敗)と15勝(8敗)を挙げて、2年連続最多勝と沢村賞のタイトルをダブル受賞する快挙を演じた。さらに17年から4年連続2ケタ勝利をマーク。ところが21年には度重なる故障もあって2ケタ勝利が途切れてしまっていた。 しかし、巨人の今季最終戦となった10月2日のDeNA戦(横浜)で先発した菅野は、5回を7安打、無失点に抑えて勝利投手となり、今季10勝(7敗)を挙げた。2年ぶりに2ケタ勝利投手に返り咲いたというわけだよ。 菅野は13年の入団時からリーグ優勝は4回経験しているけれど、残念ながら、チームを日本一へ導いたことがまだ一度もない。この事実は、これまで菅野が積み上げてきた実績からしたら、本当に信じられないことだよ。 巨人は19年と20年には2年連続リーグ優勝を飾った。それでも・・・
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週刊ベースボール