上戸彩、鈴木おさむ、麒麟…2024年に一番読まれたインタビュー記事ベスト5【まとめ】
3.三児の母・上戸彩「習いごとはお休みさせず、お小遣いは“お給料制”」
自分がどうしたいかよりも、周りがどうしてほしいかを素早く読み取り、その期待に120%応える。そんな風にして、着実にキャリアと年齢を重ねてきた上戸彩。 「25歳くらいの頃、事務所から『彩が好きなようにしていいよ』と言ってもらえるようになりました。理解がある人たちに恵まれているのはもちろんですが、それまで10年以上、与えられた仕事を自分なりに精一杯頑張ってきたからかなとも思います。何の実績もないのに自分の要求を突きつけても、受け入れてはもらえませんから」 出産後、プライオリティの筆頭は子供になり、仕事はスケジュールに無理がない範囲で受けるようになった。子供たちがまだ幼く、夫婦だけでなく、両親や親類などの手も借りながらの子育てのため、仕事を受けるかどうかは家族に必ず相談する。 実は、Prime Videoで独占配信中の完全版ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』への出演を決めたのは、家族に背中を押されたのも理由のひとつだったという。 「私は原作の漫画を知らなかったのですが、旦那さんが昔から作品の大ファンで、『すばらしい作品だよ、絶対にやったほうがいいよ』と勧めてくれました。本当にその通りで、出演させていただけて、すごく良かったと思っています」 この作品の撮影中には妊娠していたが、衣装を用意するスタイリスト以外には伏せていた。
4.【池松壮亮】「父が保育園運営、甥や姪が5人、子どもや未来への関心は、自然と持っていた」
――池松さんは、「池松壮亮が子どもと出会い、週末を一緒に過ごしてみたら」というプロジェクト「Fill Me In!(ねぇ、おしえて)」をされています。小学生の男女のペアとあちこち出かける風景をキャッチアップした映像を段階的にSNSでアップされていて、今作との共通点も感じます。今、子どもとのお仕事に面白さを感じているのはなぜですか。 池松 子どもへの関心、未来への関心は今だけというものではなく、いつからか自分自身がもっているものだと思います。僕はきょうだいやいとこが多い家庭で育って、姪っ子、甥っ子が5人います。それから、建築の会社を営んでいた父が、25年ほど保育園を運営していました。父親が出社前に、保育園に寄って子どもたちに読み聞かせをする姿を見たり、お迎えの時間に間に合わなかった家庭の子どもたちが、僕が帰宅すると我が家を走り回っているということもありました。子どもが周りに多い環境で育ったことは大きいかなと思います。また、映画という文化産業に取り組む中で、より良い世の中について考えるほど、未来と向き合うことや、教育というものは切り離せないものだなと感じてきました。 映画の現場においても子どものパワーってやっぱりすごいなと感じてきました。奥山さんも『僕はイエス様が嫌い』と本作と、子どもを中心に据えた物語を撮ってきています。平成が終わり令和となって、2020年代に入り、僕も30代になって、コロナという世界規模のものを経験し、長く続いた時代の限界と次の時代に向けた大きな変化を迎えているいま、社会のあり方もふくめて、もっと未来へと目を向けるべきだなとより感じるようになって、今のような出会いや活動に繋がっているのかなと思っています。