51人を全力サポート 筑陽学園マネジャー 松本みなみさん(1年) /福岡
<センバツ甲子園> ◇点が入り、選手と盛り上がる瞬間が好き 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に初出場する筑陽学園(太宰府市)は、51人の選手をただ一人のマネジャー、松本みなみさん(1年)が支える。大きな仕事は選手が練習後に食べるおにぎりの手作り。センバツは2年前に兄が挑んだ舞台でもあり、選手たちの活躍を全力でサポートする。【宗岡敬介】 普通科特進クラスに通う松本さんは選手たちより授業が多く、放課後は1人遅れて、路線バスで筑前町にある練習場のグラウンドに向かう。練習中は、控室に置いた特大の炊飯器で2升の米を炊く。炊きあがったご飯にふりかけを混ぜ、選手が練習後に食べるおにぎり約70個を、約1時間かけて握る。 他にもタオルを洗ったり、水を運んだりと忙しいが、「試合中に点が入り、選手たちと盛り上がる瞬間が好き」とやりがいを抱く。 中学時代はバレー部だったが、東海大福岡(宗像市)の投手だった2歳上の兄の試合に足を運び、マネジャーの姿に憧れた。同高は2年前の選抜大会に出場し、兄の応援に駆けつけた甲子園は「グラウンドの広さは他と変わらないのに大きく見えた」と振り返る。 アルプスから見た甲子園の景色を、今度はベンチから見渡す。「メンバー外の選手も一人一人をきちんと見てサポートしたい」。甲子園初勝利をつかむため、献身的にチームを支える。 〔福岡都市圏版〕