福島県内不登校、初の4000人台 文科省調査、小中・23年度792人増
県内の小中学校で2023年度に30日以上欠席した不登校の児童生徒が前年度比792人増の4338人で過去最多を更新し、初めて4000人を超えたことが31日、文部科学省の問題行動・不登校調査で分かった。1000人当たりの割合は33.6人で初めて30人を超えるなど、増加に歯止めがかからない状況だ。 県教委によると、このうち公立学校の内訳は小学校1370人(前年度比329人増)、中学校2908人(同457人増)、高校370人(同7人増)でいずれも増加。小学校は約60人に1人、中学校は15人に1人が不登校となっている。 児童・生徒からの相談を通じて学校が把握した不登校の要因については、小中学校は「学校生活に対してやる気が出ない」(小学校28.6%、中学校33.5%)が最も多く、「生活リズムの不調」(小学校28.2%、中学校25.1%)と続いた。高校(全日制)は「不安、抑うつ」が39.3%と最多だった。 県教委は来年3月、中学進学を控える小学6年生を対象に学校生活の不安を把握する調査を実施する。
福島民友新聞