アップで契約更改し、祝砲を放つ大竹耕太郎＝兵庫県西宮市（撮影・松永渉平）

阪神・大竹耕太郎投手（29）が17日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2300万円アップの年俸9000万円でサインした（金額は推定）。2年連続の2桁勝利を達成した左腕は、甲子園の水風呂の温度をさらに冷たくするよう球団に要望した。 3年連続の活躍へ大竹が動いた。契約更改の席で球団に要望したのは、グラウンドで躍動した選手を癒すクールダウン時の温度だ。 「甲子園の水風呂が夏はぬるい。（要望したのは）僕だけじゃなかったみたいでした」 多くの虎戦士のリフレッシュ法になっている甲子園での交代浴。大竹も村上や才木らと長風呂でコミュニケーションを図った。その中で不満だったのが水風呂の温度。8月にホームゲームで使用する京セラドームは「すごいんですよ。キンッキンなんで」と証言し、甲子園でも同様の環境を求めた。要望を受けた球団はすでに冷たくなるよう発注済みで「（交代浴の）効果も高まるんじゃないか」と期待した。 改善を願い出たのは、パフォーマンス向上のためだ。今季は11勝で2年連続の2桁勝利を達成し、144回⅔を投げてプロ7年目で初の規定投球回にも到達。それでも「去年は村上がダントツ抜けていて、今年は才木が抜けていて…。モヤモヤする悔しい気持ちに今年もなりました」と向上心は尽きない。エース級の働きを見据え、3年連続の活躍を目指す。 「チームで一番、先発陣で一番の活躍、2025年は大竹の年だったと言ってもらえるような、投手陣、先発陣を引っ張っていける成績を残していきたい」 たまった疲労を吹き飛ばす水風呂のパワーも借りて、大車輪の活躍を目指す。（邨田直人）