スマホでOfficeアプリはどこまで使える?
時間や場所を選ばず、手軽にメールの送受信やスケジュール確認などができるスマートフォン。ノートPCと違って片手で操作できる手軽さに加え、持ち歩く際の利便性や起動時間の速さも魅力のひとつです。各企業のセキュリティポリシーにもよりますが、モバイル端末による社外からのアクセスを許可されていれば、出勤前に軽くメールをチェックしておくだけで仕事の効率化が図れますし、外出が多い営業担当者にとっては大きな武器となります。 さらにビジネスの観点からは、アプリを使ってOfficeファイルの閲覧や編集が行えるのも大きなメリットです。端末にプリインストールされていることが多い「QuickOffice」「Documents To Go」「Polaris Office」をはじめ、「KINGSOFT Office」や「ThinkFree Office Mobile Viewer」など数多くのアプリが提供されているので、自分の使い方にあったものが選べるのも魅力です。
また、Officeファイルを独自形式に変換し、オンラインストレージ上で管理・閲覧・編集ができる「Googleドライブ」も重宝します。無料版は閲覧のみで、有料版を購入すると編集が可能になるといった機能制限付きのアプリもありますが、編集機能を使わないのであれば閲覧に特化した「OffiViewer」や「NetFront Life Documents」も選択肢に入るでしょう。なお、ここで挙げたアプリは「OffiViewer」以外すべてiOS/Android向けの両方がリリースされていますが、機能が若干異なる可能性もあるので注意してください。
ただし、最近は高解像度かつ大画面サイズのスマートフォンが登場しているとはいえ、やはり5インチクラスの画面で文字入力を行うには限界があります。Officeファイルを多少修正する程度なら問題ありませんが、書類を丸ごと仕上げるとなると正直あまりお勧めできません。打ち合わせ前の資料確認や、簡単な修正作業にとどめるという使い方がベストといえます。 「それでもノートPCは重いし、起動も遅いから持ち歩きたくない」という方には、タブレットの利用がお勧めです。タブレットなら一般的なノートPCより軽量なため持ち歩きやすく、起動速度もスマートフォン並み。それでいて画面サイズはスマートフォンよりも大きいので、顧客先での簡単なプレゼンテーションなどにも使えます。 また、移動中や出張中にOfficeツールをがっつり使いたい場合は、Bluetoothキーボードを組み合わせるという方法がベストです。画面タッチで入力するソフトウェアキーボードも慣れるとある程度までは使いやすくなりますが、やはりハードウェアキーボードの方が打ちやすく、画面を広く使えるため効率的です。 米Microsoftでは現地時間の6月14日に、iOS向けのOfficeアプリ「Office Mobile for Office 365 subscribers」をリリースしました。日本でも6月18日から利用が可能です。ただし、こちらはサブスクリプション版「Office 365」のアカウント所有者向けで、iPadでの表示にも最適化されていません。また、Android向けアプリのリリースについては未定とのことなので、今後も当分はサードパーティ製アプリが活躍するでしょう。皆さんもビジネススタイルに合わせて、最適なOfficeアプリの使い方を見つけてみてください。