フォレリングが悲願の初総合優勝、区間2勝と山岳賞も獲得【Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ:レビュー】
平坦基調の第7ステージはフォスがスプリント勝負を制して優勝。首位のフォレリングは2秒遅れの区間4位。総合2位ロンゴボルギーニが区間3位のボーナスタイム4秒を獲得し、その差を56秒から52秒に縮めた。
そして最終日の第8ステージ。ディストリト・テレフォニカ~ヴァルデスキ/コミュニダード・デ・マドリード間の89.5kmでレースが行われ、最後の6kmでアタックしたのがフォレリングだ。
「結局のところ、この区間で有利になるようにアタックしなければならないと思った」とフォレリング。 「チームは一日中いい仕事をしてくれた。このような厳しい山岳ステージでは少し緊張したけど、この最後の登りはそれほど厳しいとは思わなかった。向かい風があったが、それほど強くなく、追い風になってからは自分のペースで走ることができた」
マイヨ・ロホを身につけたフォレリングが独走勝利。初の総合優勝を獲得した。総合優勝のマイヨ・ロホを獲得しただけでなく、最終日に山岳賞ジャージも奪取。ヴィスマ・リースアバイクのリージャンヌ・マルクス(オランダ)が最後にロンゴボルギーニを逆転して総合2位に。ロンゴボルギーニは3位だった。
「後半の登りでリードを広げることができて、このステージでも優勝できてよかった」とフォレリング。 「このような形でラ・ブエルタ フェメニーナを終えることができて素晴らしい。チームとして、この一週間ここで力強い走りをした。ステージ2勝、総合優勝、そして表彰台もいくつか獲得したことで、チームとして自分たちを誇りに思うことができる」
春のクラシックで勝ちたかったのに勝てなかったのは残念だったというフォレリングだが、自らの強さと調子のよさをようやく示すことができ、コンディションは上り調子だ。 「コースはたくさんの登りがあった。すべてのグランツールが女子ロードレースをステップアップさせていることをうれしく思う。この総合優勝がこの夏に向けていいスタートとなることを願っている。スペインで素晴らしいステージレースを走れて、数カ月以内にはツール・ド・フランス ファムに出場したい」
文:山口和幸
山口 和幸
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