フォレリングが悲願の初総合優勝、区間2勝と山岳賞も獲得【Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ:レビュー】
「私にとってもチームにとっても素晴らしい結果」とレアリーニ。 「私たちはこれからの数ステージでマイヨ・ロホを守っていくことは間違いなく、もちろん最終日のマドリードまで守り切るつもり。今日のような平坦コースは上りで実力が発揮できる私にとってはベストではないけど、チームが完璧な戦略を持っていたので、このステージを勝つことができた」
レアリーニは2023年にトレック・セガフレードでデビュー。身長150cm、体重40kgで、山岳に強いオールラウンダーだ。2023ラ・ブエルタ フェメニーナでは、チームエースで同じイタリアのエリーザ・ロンゴボルギーニのアシスト役として見事な働きをこなし、注目されている逸材。
フォレリングを擁するチームSDワークス・プロタイムは1秒遅れの3位。フォレリングは総合13位からのスタートとなった。
翌日はブニョール~モンコファ間の118.5kmで第2ステージが行われ、2023パリ~ルーベで優勝してダンスを披露したカナダチャンピオンのアリソン・ジャクソン(EFエデュケーション・キャノンデール)がゴール勝負を制して初優勝した。チームSDワークス・プロタイム勢は、同タイムの2位に入ったハンガリーチャンピオンのカタブランカ・バシュが、中間スプリントで2着通過の4秒、ゴールで6秒のボーナスタイムを獲得し、総合成績で首位に立った。 バシュはMTBクロスカントリーやシクロクロスの強豪選手としてハンガリーチャンピオンのタイトルを複数回獲得。2021年の東京五輪MTBクロスカントリーではスイス勢3人に続いて4位に入った実績を持つ。
「今日は最高の脚ではなかったけど、非常にテクニカルなフィニッシュだったことは私にとってアドバンテージだった」とバシュ。 「ボーナスタイムを狙うつもりはなかったけど、中間スプリントでまず獲得できたので挑戦してみた。マイヨ・ロホを着られるのは素晴らしいことだし、それをチームで守っていくことがこれからの目標」と、エースはあくまでもフォレリングであることを示唆した。
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