フォレリングが悲願の初総合優勝、区間2勝と山岳賞も獲得【Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ:レビュー】
第3ステージはヴィスマ・リースアバイクのマリアンヌ・フォス(オランダ)がゴール勝負を制して優勝。総合成績では前日に首位に立ったバシュがフォスを1秒差ながら上回ってマイヨ・ロホを守った。 続く第4ステージはEFエデュケーション・キャノンデールのクリステン・フォークナー(米国)が逃げ切り優勝した。フォスが中間スプリントポイントとゴールでボーナスタイムを稼ぎ、総合成績でバシュを逆転して首位に立つ。
そして戦いはピレネー山脈へ。ウエスカ~ハカ間の114kmで行われた第5ステージは男子レースで採用されている難関ルートを通る。ここでフォレリングが独走勝利し、総合成績で首位に立った。ハカのゴールは悪魔のような急勾配で知られるが、フォレリングは残り800mからアタックし、追いすがるヤラ・カステレイン(フェニックス・ドゥクーニンク)とロンゴボルギーニを28秒突き放した。これが待望の今シーズン初勝利だった。
ボーナスタイムも獲得したフォレリングは21秒遅れの総合7位の位置から、大会5日目で一気に首位に。総合2位ロンゴボルギーニとの差は31秒だ。
翌第6ステージは2日連続の頂上ゴールとなり、ラ・ラグナネグラへ。この峠はすでにブエルタ・ア・エスパーニャで2回採用されていて、スペイン随一のロードコースとして知られる。レースはFDJスエズのエヴィータ・ムジック(フランス)がステージ優勝するのだが、わずか2秒遅れでゴールしたのがフォレリングだ。総合優勝を争うライバル選手にさらに差をつけて、初優勝に前進した。 「今日はとてもいい感じだった。最後の登りは向かい風のため昨日より少し難しかった。誰かの前にいるか後ろにいるかで大きな違いが生じた。もちろん、他の選手の後ろにつける方がはるかに簡単。エヴィータ(ムジック)を突き放せなかったので、彼女の勝利は当然」とレースをリードしたフォレリング。
「簡単に総合優勝できるとは思っていない。クラッシュなどの事故があればすべてが終わる。チームも私も集中力を維持する必要がある。今日のコースでの向かい風も難敵で、パワフルなエスケープが状況を難しくする可能性もある。私のチームメイトは、一日中レースをコントロールするパフォーマンスを見せた。今日と同じように集中力を維持すれば、必ずマイヨ・ロホを家に持ち帰ることができる」(フォレリング)
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