【UFC】平良達郎、鶴屋怜、朝倉海で注目のフライ級で、RIZINにも参戦したカラ・フランスが、前挑戦者エルセグを初回TKO!平良に敗れたアギラーが3連勝
2024年8月18日(日)豪州パースのRACアリーナにて『UFC 305: Du Plessis vs. Adesanya』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】大きなステップで伸びて来るカラフランスのオーバーハンド この日は、無敗の平良達郎(10月12日に1位のブランドン・ロイバルと対戦)、同じく無敗の鶴屋怜、さらに元RIZINバンタム級王者・朝倉海の参戦の可能性も高まる注目のUFCフライ級で2試合が行われた。 王者アレッシャンドリ・パントージャ(ATT)の次期挑戦者は誰になるか。コ・メインのフライ級戦では、4位のカイ・カラ・フランス(ニュージーランド)が、7位のスティーブ・エルセグ(豪州)と対戦した。 ▼フライ級 5分3R 〇カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)25勝11敗(UFC8勝4敗) [1R 4分04秒 TKO] ※左フック→右ストレート→パウンド ×スティーブ・エルセグ(豪州)12勝3敗(UFC3勝2敗) カラフランスは、2016年にRIZINで和田竜光に判定負け後、8連勝。MMA24勝11敗でUFC7勝4敗。オクタゴンで3連勝後、ブランドン・モレノとの「UFC世界暫定王座決定戦」でKO負け。続くアミル・アルバジ戦でも敗れたものの、スプリット判定の惜敗だった。 その後、2023年9月の豪州大会でマネル・ケイプ戦が組まれていたが、「トレーニング中の脳震盪」により欠場しており、今回が1年2カ月ぶりの復帰戦となる。 対するエルセグは、2024年5月ブラジル大会で、王者パントージャと打撃では互角に渡り合い、判定3-0ながらも、2者が48-47をつける接戦で敗れ、王座奪取ならず。今回は3カ月ぶりの再起戦となる。 メディアインタビューでカラフランスは、脳震盪からのリハビリ体験、昨年2月のUFC豪州大会の前日に生観戦したEternal MMAでのエルセグの試合、モカエフがリリースされ、朝倉海が参戦の可能性のある新フライ級戦線についても語っている。 1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るエルセグ。右回りのカラ・フランス。ワンツースリーで踏み込むカラ・フランスをかわすエルセグ。ボディストレートのカラフランスはまだ遠い。右オーバーハンドで詰めるが、ここもかわす。 詰めるエルセグは左ジャブ。右ロー。右ストレートを軽く突く。大きな右から左はカラフランス。かわして右を返すエルセグはジャブのダブル。カラフランスの目を赤くさせる。 さらにボディを右から左。カラフランスは跳び近無用に右から左! 伸びる左にエルセグはダウン! カラフランスはパウンド。立ち上がり組むエルセグを剥がして右! 後ろを向いて倒れたエルセグにパウンドでレフェリーが間に入った。 連敗を2で止めたカラフランスは、「シティキックボクシングでは、これが僕たちの大好きなことであり仕事なんだ。ジェントルマンのスティーブ・エルセグに感謝したい。大砲を放っておくわけにはいかなかった。できるだけ早く復帰したかった。その機会が来たから仕留めた」と語り、次戦について「次は誰とタイトルマッチを戦えばいいと思う?」と語った。 【アーリープレリム】 ▼フライ級→127.5ポンド契約 5分3R 〇ヘスス・アギラー(メキシコ)11勝2敗(UFC4勝1敗)127.5lbs/57.83kg ※1.5ポンド体重超過 [1R 2分39秒 ギロチンチョーク] ×スチュワート・ニコル(豪州)8勝1敗(UFC0勝2敗)126lbs/57.15kg フライ級戦の予定が、アギラーが1.5ポンドオーバーでキャッチウェイト戦に。 メキシコのアギラーは2023年2月のUFCデビュー戦で平良達郎と対戦し、1R 三角十字で一本負け。 しかし、2戦目はシャノン・ロスに右オーバーハンドで17秒 KO勝ち。2月の3戦目ではマテウス・メンドンサにスプリット判定勝ちで2連勝中。ギロチンチョークを得意とする。 対するニコルはUFCデビュー戦。前戦は豪州Beatdown Promotions で、日本の北野一声に1R KO勝ち。キャリア8戦全勝で4つのKO・TKOと3つの一本勝ちのフィニッシャーだ。 1R、開始早々、ワンツースリーで前に出て組むアギラーに、ニコルはアームロックで回してバックマウントに! 背後からパウンドするニコルに正対するアギラー。ヒザを間に入れると、スクランブルで立ち上がり。 その際で再びバックに回ろうとするニコルを前方に落としたアギラーは、向かい合ってきてニコルにアームインギロチンチョークから、ノーアームギロチンチョークに組み替え、ニコルを失神させた。 体重超過のアギラーは、平良達郎戦の一本負け後、3連勝。6度目のギロチンチョークでの一本勝ちを決めた。