こうのとり8号機ミッション完了 JAXA会見(全文1)3日午前11時過ぎに再突入
火災によって準備のし直しはあったのか
産経新聞:産経新聞の草下でございます。このたびは大変お疲れさまでございました、成功おめでとうございました。ちょっと、私だけ知らない話だったら申し訳ないんですが、今回打ち上げが、射点の火災が発生して半月ほど遅れたということがございましたが、生鮮食料品とか実験のサンプル等で積み直したとか準備し直したとか、そういったことはなかったという理解でよろしいかどうか。 長浜:はい、積み直しはいたしませんで、そのままの状態で打ち上げを行っております。 産経新聞:この辺の、先ほどおっしゃったタマネギとかミカンとか、積んで、2週間ぐらい大丈夫な食料という。 長浜:はい。その辺りも確認いたしまして、問題なかったというふうに聞いています。
キャプチャーの時間帯を決める条件は?
産経新聞:分かりました。それから話が飛びますけれども、ちょっと先ほどのご説明の中でキャプチャーするときの条件が、グリニッジ標準時のだいたい昼ごろだとか、あとは太陽の位置関係とかの条件であると伺いました。ちょっとこの機会に、キャプチャーの時間帯を決める要因というのをちょっと整理して伺いたいんですけど、どういうことが条件としてなっているのかというのをちょっと伺いたいんです。 長浜:われわれ、ISSに物資を輸送するということで、NASA、JAXA含め各局と飛行の安全性を担保するために、ルールを決めています。フライトルールというルールがございまして、その中でキャプチャーする条件というのが幾つか決められておりまして。 ここで全てご説明するとなかなか細かいご説明になってしまうんですけれども、なるべく早い時間にキャプチャーしてもらったほうが、そのあと運用も楽に、一般的にはなるかと思いますけれども、ご説明の中でお話しさせていただきましたけれども、宇宙飛行士、それから宇宙ステーションのほうでもロボットアームでキャプチャーするに当たって幾つか準備する項目もありますので、その辺りを順番にスケジュールに当てはめていくと、だいたいお昼前後に自然になってくるかなというところで。 その上でカメラを使って宇宙飛行士がキャプチャー、カメラを見ながらキャプチャーしますので、まぶしいような角度で太陽光線が差し込むような条件の場合は、そこの何分間は避けるとか、あとは通信の状況が良好な間とかいうところで、そこは結構生もので、状況状況で変わったりするところがありますので、ある程度、直前になったところで、お互い、NASAとJAXAの間でこの時間に予定しましょうということを決めて、キャプチャーの運用を組み立てて計画しているというところです。 産経新聞:今おっしゃっている、何かさらに詳しい【所感 00:17:55】とか、何かございましたら【******* 00:17:59】。 長浜:はい。「こうのとり」としては新しいコンポーネントになります。予定どおり動いて大きな問題もありませんでした。ただ、いろいろなデータが取れているかと思いますので、今後、まだミッション終わったばかりですけれども、しっかりデータを精査して、分析して反映できるところがあれば、それをぜひ見つけて反映するとか、そういうようなデータをしっかりレビューするということを、しっかりやっていきたいなと思っています。 【書き起こし】こうのとり8号機ミッション完了 JAXA会見 全文2に続く