【全文】ウクライナ政権キーマン 単独インタビュー「日本は、この戦争がどういうものかを明確に意識している」
■日本へのメッセージ
――今年の年末には、林外相が提案したウクライナ復興に関する会議が日本で開催される。日本に今、期待することは? 日本に対して、とても温かい気持ちを抱いています。日本は我々にとって、さまざまな面で多くの協力をしてくれています。地雷除去にしても、人道的なイニシアチブにしても、国家がそれでも存在し続けるために必要な多くの機会も、情報面にも、外交的な圧力にも、金銭的な支援もです。 日本は、この戦争とはどういうものなのかを明確に意識していると私は思います。それは我々にとって、とても大事です。日本は、ウクライナに何らかの妥協を提案しないことは明確で、それは我々にとって絶対的に大事なことです。日本は戦争の正しい終結、戦争の不公正な終結へのロビイストです。それはすごいことなのです。 日本は国家レベルでも、社会のレベルでも常にウクライナを支援し続けていると感じています。加えて、もっと仲裁役を担ってほしい。そして、“この戦争の価値はどのようなものなのかと意識したくない国々”への圧力がもっとあれば、より良いと思います。 そして、この戦争が正しくない終結にたどり着いたらどんなことになるのか(を、もっと説明してほしい)。日本がそれを、いつもの日本のやり方で、より多く、より早く、より大きな規模でやっていただきたいです。それだけで十分です。それ以外のことは、すでにしていただいています。 この戦争が終わったら、ウクライナは“他の独立国を支配していた、嫌悪に基づいた膨大な新時代の帝国、独占の国との戦いに耐えた”ことについて、きっとたくさんのお話ができると思います。我々の日本の友人のことも、歴史に刻まれるでしょう。 今、それぞれの国は、人間の歴史にどのような国として残りたいかを選択している時代です。ウクライナへの支援は人道的な要素の記録です。皆さまと一緒に、ルールのある世界、人権への絶対尊重の世界、競争の自由への尊重の世界を求めています。日本は我々をどんな面にも支援してくださっていて、それは大変うれしいことです。