【陸上】城西大が夏合宿を順調に消化「去年よりもチーム全体で設定タイム上がっている」 出雲5位へ漂う充実感
城西大が駅伝シーズンに向けて順調に夏合宿を消化。まずは5位以内を目指す10月14日の出雲駅伝に向け、チーム全体に充実感が漂っている。 2024年出雲駅伝出場校をチェック! 前半戦から好調ぶりを示してきた。今季はシード校で選考会や予選会がなく、5000mを主軸に強化を進めてきた。15人が5000mで自己記録を更新し、13分台は過去最多の11人。チーム内2番手の13分33秒39をマークした斎藤将也(3年)は「目標には届かなかったですが、調子の悪い中で自分なりの走りはできたと思います」と振り返る。 5月の関東インカレ男子1部では、10000mで主将の平林樹(4年)が大幅自己新の28分03秒13で2位。3位に続いたヴィクター・キムタイ(3年)は5000mで優勝を飾り、久保出雄太(4年)はハーフマラソンで7位に入っている。 トラックで手応えを得たチームは、8月上旬から9月中旬にかけて北海道・紋別、長野・女神湖、菅平高原で夏合宿を実施。坂を使った練習や軽めの重りを持って走るなど、筋力強化を図ってきた。 昨季は三大駅伝にフル出場した林晃耀(4年)は「去年よりもチーム全体と、個人的にも設定タイムが上がっています。駅伝シーズンは期待してもらって、かまわないと思います」と力強い。
プーマの施設とプロダクツが選手を後押し
菅平合宿では、プーマ ジャパンが9月中旬まで開設したリカバリー施設「PUMA RUNNING HOUSE SUGADAIRA」を活用。水素の吸入や、高気圧酸素ルーム(O2Room)が設置されており、久保出は「菅平で自分の調子が良かったのは、この施設も関係していると思っています。身体と心がすごくリラックスできる場所です」とうなずく。 微弱電流による筋膜リリースマシン「RAKULEASE(ラクリス)」を使ったマッサージも受けることができる。林は「次のポイント練習に向けて、疲労を残さないという面ではすごく役立っています。今回の合宿をしっかりこなせているのは、この施設があるお陰なのかなと思っています」と感謝する。 また、重量わずか194g(27.0cm)とプーマ史上最軽量のレーシングシューズ「DEVIATE NITRO ELITE 3」について、斎藤は「弾力と軽さがとてもあります。疲れた時でも軽いので、回転力を補えたりして、とても良いシューズです」と語る。まだ実戦で履いていないという久保出も「三大駅伝はしっかり履いて、良い順位が取れるようなシューズになっていると思います」と話す。 「夏合宿のポイント練習のほぼすべてで(DEVIATE NITRO ELITE 3を)履いていました」と言う林は「耐久性もありますし、軽さ、反発面はすごくて、ここからの駅伝シーズンの試合でもしっかり使っていきたいです」と絶賛していた。 チームのスタート時にはうまく目標が定まらなかったものの、前半戦の結果を受けて紋別合宿初日に目標を上方修正した。「周りの期待に応えながら、まずはしっかり自分たちの走りをして、その目標にたどり着けたらいいと思います」と斎藤。淡々と話す姿に自信を感じさせる。 昨季は三大駅伝すべてで過去最高成績を収めた城西大。新たな挑戦が始まる。
月陸編集部