桐蔭学園、大分東明に逆転勝利で5年ぶり2度目の『夏の王者』。全国高校7人制ラグビー大会
桐蔭学園は春の選抜大会前から、毎日練習に取り組んでいるオフロードパスが要所、要所でつながり、トライにつながっていた。また、神奈川予選、さらに今大会の前に、OBである小西泰聖が(浦安D-Rocks)がクラブの許可を得て、アタックではセブンズ特有の動きやサインプレー、ディフェンスでは連携を中心に指導したことが功を奏したという。
プレートトーナメントは京都工学院が中部大春日丘を33-5で下し優勝。MVPには京都工学院のキャプテン広川陽翔(3年)が選出。ボウルトーナメント流通経済大柏が黒沢尻工業に33-14で勝利し優勝、MVPはキャプテンの佐藤涼太(3年)が選ばれた。
初の日本一は達成できず、準優勝に終わった大分東明のキャプテン下川悠輝(3年)は「前半、追加点を取れず僅差になってしまった。最後の粘り強さは桐蔭学園さんの方が上だった。この負けを冬の花園につなげていきたい」と悔しそうな表情を見せた。
「足が速かったからだと思います」と今大会のキャプテンを任され、優勝に貢献し、MVPにも選ばれた桐蔭学園の草薙は、「前半は個々で負けて、ディフェンスの穴を突かれた。最後は楽しむ、しゃべり続けることを意識して、全員が前に出てつなぐことを意識してトライが取れた。チームが一つになって優勝できた」と破顔した。
春の選抜大会はベスト4に終わった桐蔭学園。夏を制したことで、まずは高校セブンズで準優勝だった昨年のチームを超えた。草薙キャプテンは「学年に関係なく、全員が主体となって優勝に向けて努力できた。春の選抜大会、サニックスワールドユースでも大阪桐蔭に負けたので、花園で3度目の正直で勝ちたい」と、気持ちを15人制に切り替えて冬を見据えた。
◆準決勝 御所実業 7-33 桐蔭学園 早稲田実業 12-27 大分東明 ◆決勝 桐蔭学園 14-12 大分東明
【予選プール結果】 ◆Aプール:國學院栃木(カップトーナメント進出) 國學院栃木(栃木)68-7 関商工(岐阜) 鹿児島実業(鹿児島)7-66 國學院栃木(栃木) 関商工(岐阜)24-20 鹿児島実業(鹿児島)